少女を守る正体不明のナニカと、それを追う人々の話。色鮮やかな地の文で語られる世界観はいずれ現代をも超えていく……古代と現代が重なった幻惑的なホラーファンタジーです。
掴めそうで掴めない、得体の知れない何かが徐々に明らかになっていく緊迫感。子を思う母の愛と、鮮やかな幻想の中にある愛。思わず一気読みしてしまいました。自分にとっての幸せのかたちってなんだろう? なんて考えさせられる物語です。