「電話とか」を含む小説

病院の前で倒れていたぼくは記憶を失っていた。 持ち物はロックの掛かった携帯電話。 「兄を探しているんです」 そう電話をかけてきたのは紗雪という女の子だった。 紗雪は死者が見え…

宵の口に走りに行くと、公園のすみで、遊歩道のベンチで、電話しているひとをちらほら見かけます。 通りすぎるのは一瞬で、何を喋っているのか、笑っているのか嘆いているのかもわかりません。

この人はこんなふうに、いつだってやすやすと真実に触れてしまえた。無造作に、無自覚に。

『じゃあ質問。君はどうして学校にいるの？』 　最後の大会が中止となって陸上部を引退した剣は、ある夏の日に学校へ出向いた。資料集を忘れたと嘘を吐いてまで訪れた教室は四月から…

家出をする一平、深夜の歩道橋でスマホが振動する。着信を知らせる画面には、ルームメイトのリリコの名前が。「僕が家出をしたって、心配して電話をくれるような人じゃないのに･･･」救急車…

引きこもりの弟は前触れもなく姉の前に姿を現す。 弟が引きこもっていた間、終始熱中していたものは電話作りだった。電話が繋ぐ、未来と過去。その開発者である死んだ祖父の隠したメッセージ…

坂口隼人は夏休みのある夜に「死人と通話できる電話ボックスがある」という噂話を目にする。

娘の高校合格祝いで、携帯ショップにやって来たボク。 ボクはそこで、かつて自分が学生の頃に買った『喋る携帯』の事を思い出す。 (なろう、カクヨム、ノベプラにて同名の小説を配信してい…

　高校生の七瀬春海はある日、とても変なことを言う少年と（偶然拾ったスマートフォン越しに）出会った。

２０２０年、夏。例の流行病のおかげで飲み会までオンラインになってしまった。そんなおじさん三人が愚痴をこぼしつつ、酌み交わしていると、一人の携帯端末が音を立てた。見ると高３の息子か…

「私」は、修学旅行がなくなるとクラスメイトが言い当てたことに気がつく。 歩道橋の上にある、とある高校。 そこに通うのは、ものを【曲げる】能力を密かに持った私と、 【先耳電話】と…

家が隣同士の幼なじみの奈々と鉄平。 しょっちゅうケンカをしながらも、なんだかんだとつるんでいる2人であったが、ある日の放課後、鉄平のささいな行動がきっかけで、奈々は憧れの先輩琉…

ある日「神様」と名乗るお爺さんが世界から携帯電話を消した。 携帯電話が作る不器用な恋愛模様を描いた２万字程度の小説。 4話完結予定。

私、メリーさん。今から、人間を恐怖のどん底に叩き落としてやるの。 そう立ち上がった全然怖くない半人前のメリーさんが、一人で人間相手に悪戦苦闘していく、そんな物語。 こ…

　会社員である「僕」は霊感がある。在宅勤務で上司に電話した際、「パパ」という押さない子の声が聞こえたため、話したところどうやら触れてはいけないことだったようで……。 　　　×　×…

あまあまなシチュエーション台本

　同性愛者である春日　美智子は、転校生の楓若葉　日葵が同様に同性愛者である事を見抜き、カミングアウトする。 　それ以来親友となった二人は、化学準備室で共に勉強する様になる。 　春…

スマホも携帯電話も無い。そんな時代。あの頃の約束は、今よりずっと重要だった。 『遅れるから、少し待ってほしい。』そんな簡単な言葉さえ、携帯電話が無ければ伝える事が出来ない。 だか…