概要
大事なものが、全部ぽっきり折られて、自分は今まで何をしてたんだろうって
『じゃあ質問。君はどうして学校にいるの?』
最後の大会が中止となって陸上部を引退した剣は、ある夏の日に学校へ出向いた。資料集を忘れたと嘘を吐いてまで訪れた教室は四月から何も変わっておらず、グラウンドには誰もいない。自分の席に座ってぼんやりしていると、春に卒業した幼馴染の弓から電話が掛かってきて――
「ただ何となく来たくなっただけ」
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