「一本だたら」を含む小説

　高校生の浦本智大（うらもとちひろ）はやりたいことを探していた。勉学、スポーツ、ゲーム……一通り試してみるも、智大は何にも興味を示さない。 　そんなある日のこと、気まぐれに公園の…

　彼氏と夜景を楽しんでいた美月は、一本の電話によってせっかくの夜を台無しにされてしまった。電話をかけてきたのは、疎遠になっている彼女の母だ。 　電話に出た彼女は、母が事故に遭って…

夏休み、小学生、アイスのあたり棒、何もおこらないはずもなく……。 初投稿です。 ジャンルはこれであってるかわからないです。読んだうえでこれだよっていうのがございましたら是非コメ…

祖母が残した魔法道具の修理店を継いだラズリは、整理のために倉庫の扉を開ける。床掃除をしようと、置いてあったホウキを持ったところ、それは手の中で震えて声を発した。 貴様なかなか良…

※コンテストに向け、現在改稿作業中です。【改稿済 35話まで】 　部分的に設定を変更しますので、改稿後まで整合性に一部問題が生じる恐れがあります。あらかじめご了承ください。 ＜…

三ツ星レストランに勤務する料理人志望の青年、旨味沢海斗《うまみざわ　かいと》は決して知ってはならない店の秘密を見てしまい、異世界へ追放されてしまった。 包丁一本片手に彷徨い、出…

これから紹介するオンラインアナログＲＰＧ（矛盾するようですが、そういう意図です）は、僕なりの解釈による、僕なりのジャーナリングRPGですので、厳密な意味を踏襲した既存の作品とは大…

昔に書いた、一分ほどで読める掌編になっております。

ギフトは神からの恵みなり。アートは人の力なり。 知り合いは年頃になれば皆ダンジョンに潜る。危険を上回る稼ぎになるからだ。俺だってそうしたい。 しかし、俺には手足の不自由な父親が…

ゾンビに翻弄される人間を描いた「ゾンビ映画にありそうなシーン」をまとめ、一本のストーリーとしました。

〆切をギリギリでクリアした僕、飯田太朗は担当編集者の与謝野くんから一本のワインを飲まないかと持ちかけられる。何でもイタリアの貴重なワインらしいのだが、飲もうとすると……？

　高貴な生まれのアリスクスは、齢十九にして貴族の子息が修めるべき座学を全て自分のものとしてしまった。 　成人まではあと一年。 　母親譲りの紅顔を持つ彼は、その日々を令嬢たちとの火…

　僕は一本の映画に魅せられた。人をメインに置くわけでなく、様々な花を表現するだけの異例な作品【青の花】しかし一般的な感想は、マイナー作品であることに変わりない。 　世界には、た…

小さな頃は兄の背中ばかりを追いかけていた。 けれど、背が伸びるにつれて、兄の背中は蜃気楼のように遥か彼方へと遠のいていき、やがては言葉を交わすことさえもなくなっていた。 そし…

大学時代に居なくなった先輩の話をする後輩。

ＩＴ企業が数社会社を構える駅前のビル。 そのビルの一室、喫煙所で出会った二人は喫煙所以外では関わりがない。 喫煙所で顔見知りから友人へと関係性が深まる。 くだらない話や仕事の…

二年前、僕は山手線の電車のなかで、同じ高校の制服を着ている女子生徒を痴漢から救った。 気が弱っている女子に、僕は1本のポッキーをシェアした。 それからしばらく時を経て、その女子生…

　近衛達治、二十九歳の独身男性。 　会社で不当な扱いを受け、リストラに追い込まれた彼は故郷である片田舎に帰ってきた。ひとまず次の仕事が決まるまで、という気持ちで実家の手伝いをしよ…

複雑な兄妹関係。薄く、浅く、気の向いたときに、電話をかけたり、手紙を書いたり、時に、横浜と鹿児島、横浜と福岡、大阪と鹿児島、そんな距離を保ちつつも、切れなかった絆。ここになって、…