「ホラーじゃないホラー 色」を含む小説

十人十色、人の考えも、悪意の形も。 （第二回：綾波賞 【特別応援賞】受賞作品です）

ある女の子に憧れ続けた、男の子のお話。 「僕がずっと、君を守るから」 またやっちゃいました……色を歌う女の子の話を書いたあと、「この子で、もう一本書けるな」と。我慢出来…

『KAC2021 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021～』参加作 お題「ホラー＆ミステリー」レビュー賞３位 １回だけの参加で終わりそうですが、みなさま、頑張っ…

何を歌えばいいかは、ステージに立てばわかる。お客さんの顔を見れば、その人に必要な『色』がわかる。だからあたしは、それを即興で歌うの。あたしが好きなのは、ただそれだけ。 他の…

里田雄一は非モテを自覚するさえない中学一年生だ。彼は、父方の祖父母宅の近所に住む飯塚沙月のことが好きだった。長期休みを全部つぎ込んでもよいぐらいには彼女のことが大好きだった。だか…

短編です。

それは日本のどこかで起こった怪奇事件。 死因が熱中症の全身バラバラ遺体。目の前で神隠しに逢う子供たち。目撃者ゼロの白昼堂々の殺人。 それら現実ではありえない事件には、人の理解を超…

　時々厄介な夢を見る。 　それは色鮮やかで、時として匂いや音、感触さえリアルに感じられるコマ切れ映像の一群。そしてその断片をつなぎ合わせると暗示めいたなにかが浮かび上がる。 　け…

　夏休みも終わり、蒸し暑さが残るなか登校する私。振り向くと風景が膨らみ、私にそっくりの「わたし」がいた。逃げるように家路を急ぐが、体はどんどん小さくなり、その度にわたしは増えてい…

時は大照四年。 “名無し”と呼ばれる娘は、時代から取り残されたような山里でようやく生を繋いでいた。 死んではいないだけの色のない日々は、しかし帝都からの訪問者を皮切りに目まぐるし…

【５分で読書短編小説コンテスト　応募作品】 「いっしょにいこう」 トキ色の空の下。 主人公は急いで帰路についていく。 薄暗い小道。 閑散とした無人駅。 背中に感じる不気…

誰もいない。音がない。色がない。匂いがない。 通いなれた通学路に似たモノクロの世界。ここは、何処なの。

森の中で一つ取り残されたように建てられている小さな小さな小屋。そこには様々な者が導かれる。客人たちは僕にもてなされ、僕は話を楽しむ。これが僕の毎日。あなたもいかがでしょう？ 読者…

時々、夢を見るんです。 何もかもが、琥珀色の夢－－ 小説家になろう様、アルファポリス様、ノベルバ様、エブリスタ様、NOVELDAYS様でも公開させていただいております。

みどりちゃんがいなくなった。みどりちゃん、きみはいったいどこにいるの？　でも、僕が必ず探し出す。だから待ってて、みどりちゃん。 ---------- 以前文フリで頒布したもの…

「貴方が、仲人（出会い系の神）様ですか？」 　出会い系の合コンだと思って、怪しい集団にホイホイついて行った主人公。実は邪教の儀式であり、生贄にされそうになった所を、バタフライエ…

どうやったら私たちを家族と見てもらえるだろう。 両親から、周囲から、社会から。 七色に蠢く原形質の不定形な彼と、そんな彼を家に置いている私は、どうやって折り合いをつけよう。

教室には気になってしまう男の子がいる。だって、彼は、トカゲに似ている。 過去の傷を癒す青春には、淡い恋心がよく似合う。 ———————————————— もしかしたら、連載版…

あのときも、甘い乳の雫をぽとりと落としましたような、美しい梔子が咲いていました。 舞台は、くちなしの香りが仄かに漂う北国の古い邸。 現在の家主であるミーシャのもとで暮らす…

送り犬（おくりいぬ）は、日本の妖怪の一種。東北地方から九州に至るまで各地で送り犬の話は存在するが、地域によっては犬ではなく狼であったり、その行動に若干の違いがある。単に山犬（やま…