本当に、親を亡くした人はもう泣いてしまうんじゃないかというお話でした。
僕はまだ小学生なので、親を亡くしたことはありません。
でも、祖母を亡くしたことはあります。今年の一月でした。
去年くらいから、思春期だったのかあまり祖母と話さなくなったりするようになってしまいました。決して仲が悪いわけじゃないんですけど、帰りの電車に送りに行かなかったり、手をつなぐのを拒否したり。
その当時は誰でもそんなこと考えてません。最期なんて。
でも、この小説を読んで、天国の祖母を傷つけたかもしれないことをとても悔やんでしまいました。ちょっとグズッと来ちゃって。
片づけに大阪の祖母の家に行くと、なんか普通に祖母が料理してそうな気がしてきてなりません。
でも、いない。
僕らがいない間も祖母が家を仕切ってるわけではなく、何もない空っぽのマンションの一室なんです。
その時、ついつい幻を考えたりしてしまいます。
時間は帰っては来ない。家族関係も、いつかは終わってしまう。
そのことを胸に刻んで今を生きないとダメです。
もっと、親や母方の祖母、祖父とも話していかなければな、と思いました。
今を大切に、三分間の会話も、それは長い年月の一部。相手を傷つけてギクシャクしたら、それは長い年月の一部を損してるわけです。
今この瞬間に感謝です。