「「角川武蔵野文学賞」」を含む小説

キツネと森の図書室の後書きと解説です。

【そこで私は 彼らがみた夢の中を歩き 彼らがみた現の中をあるく】本を読んでいた美咲は「とある森の中」に迷い込む。キツネの話ではそこは図書室だというが、本は一冊も見当たらない...…

「第2回角川武蔵野文学賞」によせて書きました。 2021/9/26　一部修正しました。

　武蔵野には夢が住んでいる。 　他の土地がどうかは知らないが、少なくともこの武蔵野には夢追人がたくさんいるからだ。 　そのうちのいくつかの夢は叶うだろうし、そのうちのいくつ…

　その昔、武蔵野の地には「紫草」という植物が自生していた。その根を使って布を染めると、それはそれは綺麗な紫色に染まるんだそうで、高貴な植物として大層重宝されていたという。今では…

角川武蔵野ミュージアムへ2020年の初冬に訪れた時の訪問記です。 時間が足りず駆け足での見学でしたが、充実したひと時となりました。 再訪時には本棚劇場で夢をみてみたいです。

大都市の根付く武蔵野台地。 大学生の彼は、彼女との帰り道、ふと講義の最中に考えたことを話し始めた。 武蔵野は異界だと。

地元の武蔵野市を自転車で散策することを日課としていた吉澤奏多は、お気に入りの池の畔で見知らぬ若い男と出会った。自分の話を聞いて欲しいと男が語りだしたその内容は、変貌した世界の悲し…

母や家族に置いていかれた、火を嫌う雪女の娘と、迷い込んだ女の子の、御伽噺の続き。 ※本文は青空文庫「雪女」（田部隆次訳）から引用しました。 https://www.aozor…

環境省の「平成の名水百選」に都内で唯一選定された東久留米市の「落合川と南沢湧水群」。その湧水群の一地区を管理している神社の巫女（神藤彩乃）は、超常現象の起こる湧水を利用したガイド…

２０７１年秋、老婦人は孫に会うため、豊かな農地の広がる所沢桜町へ初めてやって来た。そこにそびえる巨大な岩を見て驚く・・・所沢桜町のホームドラマ。 　　　　　　　　　　　

武蔵野には、知られていない議会がある。 それは文字通り、日本を動かす議会である。 第2回角川武蔵野文学賞に恥ずかしながら応募させていただきました。

コロナウィルスでマスクをすることが当たり前になった昨今、誰よりも時代に戸惑っている女がいた！ 私きれい？　でおなじみの。 ――――口裂け女である。 マスクをするのが当たり前に…

仕事で出かけた先にあった祠を壊したら、出てきたのは白い着物を着た怪しげな女性。 伝説通りに殺されるかと思ったら……。 第2回角川武蔵野文学賞ラノベ部門応募作 @chauchau…

　主人公は、ドジで人見知りなダイダラボッチの少女「太良（たいら）つかさ（１４）」。武蔵野の地神と契約して、人間の姿を手に入れた彼女は、同クラの低身長ボッチ、菊地くん（１４）の言動…

とある男が、子供の頃に遊んだ地元の「南沢湧水群」を訪れて、趣味としているサンドアートのネタを拾うお話です。 『第2回　武蔵野文学賞』で、読者賞をいただきました☆ ありがとうござ…

突如飛来した隕石の影響により、世界は一変した。 それは――、感情が昂ってしまうと、なぜかラップバトルが始まってしまう奇病に、 世界中の男たちが冒されてしまったのだ！ 「私たちって…

　ある日、武蔵野線を使う遠い場所へ転勤が決まった「私」。 　普段なら帰りがけに途中下車して、名所や名物を楽しむのだが、遠距離通勤による時間の関係と緊急事態事態宣言による移動を控え…

中学三年生の夏休み、私の自由研究の課題は武蔵野の歴史。私は同級生のケイ君、元大学教授の老人と共に武蔵野の林野を巡り歩き、縄文時代に迷い込んでしまった。

あるきっかけで始まった僕と彼女の武蔵野論争。 意味のない議論と、意味のない怒りが僕たちを武蔵野探しへと駆り立てる――― 第2回角川武蔵野文学賞応募作品。