武蔵野異界

作者 鈴ノ木 鈴ノ子

61

24人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

武蔵野を新しい異界とする彼の発言。

物語はここから始まります。

でも、それは恐ろしさとは別のもの。彼と彼女の会話から、その事が説明されていきます。

ふむふむ、なるほど。なるほどです。

読み進めるうちに、彼の主張に納得する自分がいました。

そして、ラスト。

色々な存在が暮らしていける。それはまさに異なるものが住む世界。

武蔵野の発展を見事に描く、とても良い物語。

そして、何より――。

彼のラストの一言で、その愛情も感じました。

★★★ Excellent!!!

 現代でも不思議な、お話は沢山あるのですね。

 武蔵野は今でも変化を続ける、不思議な場所なんですね。小さい頃に無数に聞いた都市伝説を思い出しました。

 最後の一言で全てが解決する痛快なお話ですが、私は付き合っている男の子の豪胆さに深い感銘を受けました。ひょっとしたらコロナ禍で増えているのかもしれませんね。都市伝説が。

★★★ Excellent!!!

「武蔵野とは新しい異界である。」
大学からの帰路に就く、何気ない会話を続けていた一組のカップル。その最中唐突に彼が発した一言から始まる物語。

彼の語る異界・怪異論が「なるほど」となるような内容で、その話題に的確に応じつつ内容を理解しやすくまとめる彼女の相槌もまた良い。

そして物語終盤。ある程度の結論が出た所で異界・怪異についての二人の会話は終わるのだが、ここからラストにかけての流れがとても美しく、物語の登場人物がこの二人でなければ真逆の感想を抱いたかも知れない見事な構成となっている。
カップルのイチャつきとしてあのセリフを使うのを初めて見ました。

読了後に最初から読み直すと、何気ない一言や心の声に色々仕込まれていた事に気付く事ができ二度美味しい。
短くも読書満足度の高い作品でした。