「聞こえない」を含む小説

寝ていると妙な音が聞こえてくる。 “がらがらがら、がらがらがら”

　新宮理（しんぐうさとる）には生来の特殊能力があった。 　それは新宮家の子に度々現れるものの一つで、理（さとる）の場合は『相手の心を読む』というものだった。 　能力は成人する頃に…

シェア100%のトイレ会社の社長は豪遊生活。 でも、会社の利益が減っていることに気づいて大慌て。 そうだ、有料化しちゃえばいいんだ！ ↓前回の投稿↓ 『ごきげんようから始ま…

ある朝目を覚ますと体に違和感を感じる主人公。困惑していると妹の部屋から悲鳴が聞こえてきて…… ※この小説は、小説家になろうにも同じタイトルで掲載しています。

妖怪が人間の文明のインフラに組み込まれてから、早何年。 俺が局長を務める羽目になっている“怪異運用技術開発局”は新たに人類が支配下に置いた妖怪を見つけては、文明の利器として有用性…

誰も居ないはずの森の奥から歌声が聞こえてきた。樹々も動物も、泉の水さえも耳を澄ましている。出逢ってしまったその声の主は美しく、何者をも魅了していた。人の子に見えても実に不可思議で…

俺は古根川康貴（コネガワコウキ）35歳の独身のオッサン。 いつも『異世界転生できねーかなー』なんて考えながら生活してるオタク看護師。 今日も朝から晩まで、オペ室でうるさい医師や、…

　俺は、小峰太一。２２歳。　 　新卒の社会人。新しくできた小さなバイクメーカーの設計、組み立てなどの仕事に関わっている。仕事がうまく行かず、毎日毎日叱責と残業の嵐。 　それ…

「佐世保さんってさ、ヤリマンなんだって」 バイト先の更衣室からそんな会話が聞こえてきた。 ふざけるな。彼女がそんな人間のはずはない。 おれは好意を寄せているそんな佐世保さんと…

5月で晴れて三十歳を迎えた“私”は、独り身の人生を謳歌していた。仕事は順調、好きな時間にお風呂に入れて、好きな時間までゲームが出来る。そんな充実した毎日。けれど周りから聞こえてく…

友人達と、廃校に肝試しにやってきた三塚志郎と上代あやめ。 校舎を回った証であるお守り袋も手に入れて、後はただ待っている友人達の元に戻るだけ。 ――シュオッ。 後ろから、そんな…

100万PV感謝！！ 海西陸は高校一年生。 クラスでは隠キャのモブで目立たない存在。 だから家では義妹に嫌われ、5年ぶりに会った幼馴染には怖がられ、クラスのアイドルには嫌悪感…

高校２年生のタカトは不眠症に悩んでいる。理由もなく突然夜眠れなくなってしまったのだ。 だがとある音楽を聴けば、一瞬で眠ることができた。 それはアイバホールディングスのお嬢様、高…

毎日それなりに充実していた。あの日までは。 ある時突然音が聞こえなくなってしまった歌音。どうしてよくない事っていうのは次々と重なってしまうんだろう。気持ちが沈みそうになっていた時…

貴方が両手•両足・首・胸の中・頭の中に持てない錘を持って1人山形に帰って二年が経った。 その間も私達は時々時間を見つけては連絡をとり、たまに電話をしながら重いとても重い錘を軽く…

耳の聞こえない狼山咲は、健聴者の犬塚六歌に恋をした。 太鼓を通じて知り合っていくも、咲は自分の障害を引け目に感じている。 そして六歌にもまた、彼女なりの事情を抱えている。 …

休日という事もあり出張帰りに会社に寄らず買い物をして自宅へ帰る為電車に揺られていると眠気に襲われそのまま寝入ってしまう。 そして気が付くと馬上で鎧を着て大太刀を持つており、何故…

俺は我が家をこよなく愛するサラリーマン。 ある日、日課にしている朝のトイレで座っていると、宅配便が届いた音が聞こえた。 だが、実際トイレの外に出てみると配達人は訪れていない。幻聴…

　ふと目が覚めると、そこは見知らぬマンションの一室であった。 一人用の部屋にしては広く立派な部屋を探索する中、孤独と不安を感じ始めた少年は外の世界へと救いを求めて玄関の扉に手をか…

都で町医を営む私の元に三巻の書物が届きました。 大恩人吉田様が著した新編の算術書。刷り上がったばかりの新書を吉田様自らが送ってくださったのです。 懐かしい思い出がよみがえり知らぬ…