「#伝奇」を含む小説

ある年の師走。疲労困憊の少女を助けた月峰カイは、その晩、吸血鬼の眷属に襲われる。 そんな絶体絶命のカイを救ったのは、他ならぬ自分自身の心だった。 そして、その現場には昼間に助けた…

激しき情念は鬼と為り、神と為る。 其は自覚無き故に呪には非ず、生きたる者の業たれば霊に非ず。 業念が巻き起こす、奇なる現象を《生魑-いきすだま-》と表す。 ここに綴りますはそう…

　海に面した地方都市の朝比奈市。そこに住む女子高生、滋岳透は陰陽師を起源とする魔術師の家系に連なる者であった。 　彼女はある時、学校で正体不明の魔術師に襲われたが、そこに現れたイ…

上野は歴史が残る街だ。 路地裏では昭和後期の建物がいまも使われて、アメ横は戦後の闇市の面影のままに活気を見せる。 そんな上野の中でも、上野恩賜公園にはいたるところに歴史が存在する…

――日常と怪異を隔てた境界は、薄氷に過ぎない。 　静岡県の山中にある豊岡村高校へと進学した黒河司（くろかわつかさ）は、気の合う学友にも恵まれ、これから平凡で幸せな学生生活を満喫…

　なぜ、小説を書くのか――。 　 　高校に入学した初日、『寿々木深夜』はその答えをクラスメイトの前でぶっ放した。しかし、全身全霊で書き上げた超大作を小説投稿サイトに掲載してみると…

【カクヨムコン4 最終選考進出作】 2028年東京、そこは神道系呪術教団と公安警察特殊部隊が日々抗争を繰り広げる魔都だった。 法では裁けぬ呪術犯罪に立ち向かうべく組織された公安…

　中央山脈から、転移魔法で西域に現れたフェンリは、兵士に追われている男を助け、奴隷化されていた冒険者のエルフを開放した。 　その際　手にした魔剣は、尋常なモノではなかった。 ………

ジャンルがあまりピッタリと思われるものがないので、「歴史・時代・伝奇」としてあります。

女装巫女に使役され、心の闇を食うバケモノの少女。 彼女はある日、己が使役者の少年に恋をしている事を知った。 そんな彼女の、終わりと始まりの物語。 ※他サイト様と同時掲載

離れて暮らしていた妹と、妹の高校入学を機に同棲。 ところが、妹は俺に婚姻を迫ってきて？！ いや、俺と妹は別にそこまで仲が良い訳でも、悪い訳でも無かったし。 正月に実家に帰った時…

この物語はある教師の腐敗に戦いを挑んだ熱血教師の記録である。 無名ラグビー高が全国優勝に至る原動力となった信頼と愛を、 余すところなくカットして送る物語である。 ↓前回の投稿↓…

三日月凛音、2０歳。 彼は民間警備会社に所属するエージェント。主に高校生へ成りすまし学園へ潜入し、対象を護衛、保護する事を生業にして生きている。 そんな中、富豪ひしめく超名門校で…

カースドテンシード　～予言と呪いと十人の異能乙女 https://kakuyomu.jp/works/1177354054887459503 について語っちゃう！ 湊波様の以下…

東京都郊外に位置する政令指定都市、鴉ヶ丘市にて頻発する連続猟奇殺人事件。その裏側で、SNSやインターネット上にて話題となる都市伝説があった。 闇夜に潜む怪人、その名はレイブン…

このままでは地獄がパンクする。 　男助六は送り人計画という地獄の看守たちの計画に送り人として参加を余儀なくされる。 　助六が現実界で出会ったのは内気な女子高生茶結。彼女の過去が主…

おばあちゃんが言っていた。「悪いことをするとショウが来る。」と そしてショウはやってきた。太公望の村に。ショウは馬に乗り村人と家族を連れ去った。 商とは、3000年前に中国しを…

１９９４年の初夏。大学院生の橘川と立花は学術調査の名目で伊豆諸島の小島を訪れた。 日子島――領有されて八十年になるこの離島には、今も人が寄り付かない。 固有の生物相を持つこの島は…

〈不死王〉と呼ばれる〈吸血鬼〉が引き起こした大魔法により、〈偽物〉の〈吸血鬼〉と〈獣人〉が増殖し、人間の社会が脅かされている世界。 人間の母親を持つ〈半人外〉ニフシェ・舞禅は、そ…

　江戸を模して造られた大宮（おおみや）で、人が干乾びた状態で発見される事件が続いていた。 　大宮の治安を守る戍狩の早瀬（はやせ）は、戍狩見習の葵ノ進と共に捜査をしていたが手掛か…