カクヨム作者はカク語りき

英知ケイ

連載中の作品概要

カースドテンシード ~予言と呪いと十人の異能乙女https://kakuyomu.jp/works/1177354054887459503


<あらすじ> 

※以下、若干ネタバレはありますが、物語の良さが損なわれるものではないです。

※ちょっと映画の宣伝っぽくやってみたくなったんですよ!(映画の前に流す系)


――――――――――


 神代より伝わる、神の力を宿す十の宝『十種神宝』。


 鏡が二つ、剣が一振、玉が四つ、比礼が三種で、十種。


 沖津鏡(おきつかがみ)

 辺津鏡(へつかがみ)

 八握剣(やつかのつるぎ)

 生玉(いくたま)

 死返玉(まかるかへしのたま)

 足玉(たるたま)

 道返玉(ちかへしのたま)

 蛇比礼(おろちのひれ)

 蜂比礼(はちのひれ)

 品物之比礼(くさぐさのもののひれ)



 それぞれ、所有者に特別な力を与えるが、

 過ぎた力は人の身には呪いとなる。



 これは、『十種神宝』の呪いの力に苦しむ少女達と、

 彼女達を呪いから解放しようとする、ある少年の物語。



――――――――――



 主人公の高二男子、秋山虎は、この四月に東京から岐阜に引っ越ししてたばかりの転校生。


 彼は、ある日学校で、不思議な女子の先輩、波瑠と出会い、死を予言されます。



「言っておこう……お前は近々死ぬ」

 (北条波瑠『沖津鏡』 未来を見つめる少女)



 彼女の予言は、十種神宝の一つ「沖津鏡」による回避不可能な『絶対予言』の異能。回避しようと努力しようがしまいが、一度予言として見てしまった結果は変わらないのです。


 実際に、死以外の、四つの予言の回避を彼は試みますが、全て予言どおりでした。彼の人生の終わりは決定的なものであることを彼自身が認めざるを得なくなります。このままでは秋の修学旅行には行けない、絶望。


 しかし、彼は、波瑠先輩から教えられました。



「十種神宝は、十種全てを揃えることで奇跡を起こすことができる」


「奇跡?」


「死人を生き返らせることができるんだ」



 これならば、運命に抗することができる。

 十種神宝を求める彼の戦いはここに始まるのでした。


 まず彼は、冒険の末、運命と戦う力を持つ十種神宝「八握剣」を手にいれます。



「わかったよ、艶。俺の魂のあり方ってやつが。無心じゃない、有心だ!!」

 (秋山虎『八握剣』※最初の発動時の台詞)



 そして、波瑠の「沖津鏡」によるもうひとつの力、十種神宝の探知能力に従い、残りの八種を探します。


 出会う神宝の所有者は、いずれもヒトクセもフタクセもある女の子で異能持ち。



『透明人間は孤高の存在。うん、悪くない』

  (穴山佐保理『辺津鏡』 夢見る少女)


『ならば、それが嘘でないか示していただきましょう。

 先ほど命だとおっしゃった物を賭けることが、

 あなたにはできますか?』

  (蒲生冬美『蛇比礼』 変わる少女)



 生き返りの儀式を行うことで、十種の呪いの力は失われます。

 それは、因果を覆す、代償。


 波瑠のように、呪いの力を嫌悪している子は素直に協力してくれるでしょうが、そんな子ばかりではありません。


 呪いの力を気に入っている子、必要としている子、既に狂ってしまっている子も当然います。


 ですが、彼としては、十種神宝を揃え、死後に儀式を行ってもらわなければならない。


 所有者の女の子を説得し、口説き、時に剣を振るう。

 全ては、無事修学旅行の日を迎えるために……彼は戦う!のです。

 そんな、ストーリー。


 ……大抵剣を振るってるのは、演出の都合だよっ!

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