「短編 百合」を含む小説

　芹山三日月は、ある朝、そのクールな風貌から近寄りがたい雰囲気のあるクラスメイト、秋庭夢に話かけられた。自分とは対極のグループにいると思っていた彼女が一体なんの用事で？ 　数秒…

「クラゲを盗みにいこう」高校生最後の夏。親友の気を引くためだけについた嘘。後に引けなくなって、下見に訪れた江ノ島水族館で、私は未来の私を名乗るお姉さんに出会う。

もう若くない人の話です。

　丸山文は、年上という存在が苦手だった。恐縮する、敬語が難しい、緊張もする。 　そんな文が出会ったのは、担任の先生の妹さんの篠原詩織お姉さん。ほんの１，２歳差のお姉さんはとても大…

未来の日本のとある研究所で突如と現れた謎の化け物ミュータント。 こいつらのせいで世界人口は4割まで減り人類滅亡の危機に瀕していた だが時が経ちミュータントの対処法が分かると人類は…

配信者、クレイドル太陽と、一人の女性の話。

私、花柳院　影は双子の姉……花柳院 麗華に支配されている。 花柳院家では長子が絶対であり、その後に生まれた者は例外なく従者として育てられるから。 ただ……そう。倫理観が発達した…

謎の部活・日常部で過ごす、個性的な五人の部員の、毒にも薬にもならないゆるい日常がここに。百合作品好きのゆるふわ部長・宮本楓、そんな楓に誘われて日常部に入部した一年生・花園さくら、…

　逢沢巡は最近、隣の席の榎本穂音とよく目が合った。それだけではなく、話しかけると嬉しそうな表情を見せたり、何よりも、榎本さんは「消しゴムに好きな人の名前を書く」という恋のおまじな…

初投稿です。 奇妙な体験をしたので紹介させてください。

純文学チックな百合です。 六番さま主催の自主企画「【掌編の本棚】瞬く星々」への書き下ろし作品です。

　高校に入学し、手芸部に入ろうとした「わたし」は、5月から家庭科部に合併されることを知る。たった1人の手芸部員として最初で最後の1か月を過ごすことを決めた「わたし」は、部室である…

　神林漣歌、高校1年生。 　入学式の日に、彼女は思う。初恋のあの子にもう一度会えたら、どんなにかいいだろう、と。 　その日、漣歌は運命はなるほどたしかに存在していると知る――

« Babel » というワイヤレスイヤホン型の翻訳機が普及した世界。奈緒は、交換留学の条件でケイティというカナダ人をホームステイに受け入れることになる。好奇心旺盛なケイティは、…

とある世界の冒険者・シエル・クレール。クエスト中、魔物に敗北して絶体絶命の危機に陥った彼女を救ったのは、異世界から来たという少女・七尾ひかりだった。ひかりから友達になって欲しいと…

大阪環状線野田駅で眠さをこらえる女が飛び乗ったのは、土星の手前で止まる終電だった。一緒に乗り過ごした赤い髪のお姉さんと仲良くなり、地球へ帰る寝台列車に乗り込むと……。 自分を励…

椛は自分の学校の卒業式を一刻も早く抜け出したかった。 そこには、椛の大切がいないのだから。