カクテルと会社員

Kz幸(カゼサチ)

第1話

金曜の20時、私は会社の業務を終わらせた。


「私、終わったんで帰ります」


「了解、お疲れ様。」


私は足早に会社を出て、すぐにとある場所に向かった。


「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ、」


ここはBar lily、私が約1年前に見つけた、行きつけのバーである。ここのバーは女性が経営していて何よりも若く、とても綺麗な人だ。私はここの雰囲気とマスターが好きでここにきている。


「マスター、今日のおすすめ頼んでもいいかな、」


「わかりました、」


と言うと、マスターはシェイカーにアルコールや果汁などを入れて、シェイクをした。

マスターがシェイクしている姿はまさに美であった。いつもは綺麗な一人の女性であるが、その時だけは違った。例えるのであれば、それは一人の聖騎士のようなものだった。

私は何度も見ているが、その時だけはいつもが新鮮のように見えた。


「どうぞ、モスコミュールです。」


「あ//、ありがとうございます」


「どうかしましたか、まだ飲んでないのに顔が赤らめていますよ、」


「だ、大丈夫です、」


私は、マスターの美麗さに魅了されながら、カクテルを飲んだ。


そこから数十分が経ち、お酒が少し回ってきた。


「ねぇねぇマスター、ちょっと話聞いてぇ〜」


「どうかしましたか?」


「いやさぁ〜、私の働いている会社の上司、ほんっとうにムカつくんだよねぇ〜」


私はお酒が回るとたくさん話してしまう癖があるが、それでもマスターはなにも言わず、私を慰めてくれた。


「毎日お疲れですね、」


「そうでしょぉ〜、てかマスタぁ〜、マスターってさ、ほんっとうに優しいし可愛いしかっこいいよねぇ、」


「ふふっ、ありがとうございます、、」


お酒に酔った私がそういうとマスターは少し照れくさそうに言った。


「もうさぁ、私、マスターのこと好きになっちゃったかもぉ」


「////」


私がそういうとマスターの顔は赤く染まり上がった。


「ん?どうしたの、マスタぁー?」


「う、ううん、なんでもないです、」


私はさっき言ったことを振り返り、私も元々お酒で赤く染まった顔がさらに濃く染まり上がった、


「あ、あぁ、すみません///、私、お酒のせいで酔って、」


私は自分の過ちを認め、すぐに謝った。


「だ、大丈夫ですよ、私もあなたといる時間がとても好きなので、、」


「あ、あ、ああ、ありがとうございます、、///」


私たちは少し恥ずかしい気持ちになった。それから1分が経ち、マスターは何か作り始めた。


「どうぞ、私からのサービスです、」


というと、マスターはベルベットハンマーを差し出した。



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カクテルと会社員 Kz幸(カゼサチ) @Kz7sati

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