概要
私の初恋は、ココアの味でした
芹山三日月は、ある朝、そのクールな風貌から近寄りがたい雰囲気のあるクラスメイト、秋庭夢に話かけられた。自分とは対極のグループにいると思っていた彼女が一体なんの用事で?
数秒後、三日月の運命が変わる。
ココアから始める初恋の、ガールミーツガール
数秒後、三日月の運命が変わる。
ココアから始める初恋の、ガールミーツガール
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!初恋の後味を思い出に仕舞い込むように
秘密。
蜜とは違う、ほろ苦さのある甘み。
その後味は一人で味わう時のものとはどこかが違っていて。
幼い頃の「芹山三日月」が見つけた木漏れ日広場。他の人間に会うことのないそこは、自分がお姫様になったかのように思わせてくれる特別な場所であった。そこの自動販売機に売っていた珍しい飲み物を目当てに、高校生になった今も訪れているのだが……。
関わることのないと思っていた自分とは対極の存在からの突然の接触から始まる恋。秘密の場所という自分だけの庭。心の内側への訪問者に対する驚きと慣れ親しんだ味による安心感。それらを一気に優しくかき混ぜるような、忽然と変化する日常を魅力的に描かれていました。
主人公…続きを読む