「#人魚」を含む小説

　ニンゲンで、ごくありきたりの金髪美女。 　そんな彼女は、海水に触れると、体が人魚へと変化する能力をもっている。 　そんな彼女も、今では愛する人がいるけど、本当の愛は伝わってい…

　さて、おぬしらはなぜ魔女に会わんとするのだ？ 　魔女とは恐ろしく、意地が悪くて残酷で、嫉妬深いということを知らぬ訳ではなかろうて。

私は人魚になりたい。みんなが無理だと言ってもめげないけど…人魚になった末、彼女はどう思うのか。

　植民地の街セントローレンスでスクーナー船（二本マストの縦帆船）を操るコリンス船長は、ある日、代理領事に呼び出される。昨日、港に着いた客船に乗っていた大富豪のお嬢様が、船の上から…

俺、嫌いなんだよね。 鶴の恩返しだとか、狐の嫁入りだとか、人魚姫だとか。 人と人ならざるモノが愛し合ってるのにも関わらず結ばれないで終わる話。 嫌いなんだよ。 化け物に…

奴隷であるギャナイは人魚姫の世話を任された。 何も分からぬまま彼女の世話をするうち、ギャナイと人魚姫の距離は縮まり、彼女はギャナイの子を宿した。 そうしてギャナイは立ち上がる。 …

あ゛つ゛い゛。

深海が闇の世界などというのは陸の者たちの思い違いだ。太陽が遠いなりに、深海にも光が満ちている。 「彼女」の光に誘われるように、闇の中で輝き揺らめき近づいて来る──月のような、円い…

　こちらは第9回ブックショートアワードで優秀賞をいただき、最終候補作品に選んでいただいたものです。 　おとぎ話を取り入れた短編小説ということで、人魚を取り入れました。

幻想生物フェスタ・第七回こむら川小説大賞に寄せて書きました。海の底の人魚のお話です。

シーラカンスに恋をした祖母や深海ナマコに恋をした父と対照に、わたしは水上を目指した。「恋する相手」の半身に自分の身体が切り替わってしまう人魚のお話。

水族館で飼育員兼トレーナーをしている青井 優斗(アオイ ユウト)が異世界の海からやってくる魚たちにどうしてか気に入られ続ける話。 海竜に口説かれながらも大赤字を回避する俺、 人…

【あらすじ】 寿永二年閏十月一日（1183年11月17日）、備中国水島（倉敷市）にて、源氏の「朝日将軍」源義仲軍の足利義清七千騎と、平家の平知盛・重衡・通盛ら千余艘が激突した（水…

過去のお題を複数書いたので、同じ題名をかためました。

ある日を境に、自分を「人間ではない別の生き物」だと思い込むようになる精神疾患、『転生病』が蔓延した世界。 その治療のために造られたこの転生都市エンブリオでは、日夜「人間ではなくな…

アイデア不足で本編で描写出来なかった人魚達のやり取りを、不定期で書いてみようと思った一作です。

「ねえ。そこの、壁のお花さん」 　つまらなそうに振り向いた彼女は、胸より上を籠る大気に、下を塩素くさい水に浸けていた。 ------ 淡くて熱い、中学生の初恋を書きました。 プー…

小川未明さんの「赤い蝋燭と人魚」と「人魚姫」をイメージしました。 若い女が、老人の家に赤ちゃんを置いて、姿を消す… その赤ちゃんには、ある秘密があった。 数奇な運命をたどる少女と…

ここは、全国一、人通りの多いと言われる交差点を前にしたビル街。行き交う人々の年齢層も人種も様々。ある日、雑踏の中で声をかけられ、振り向くと、そこに懐かしい顔があって…… 夢月七…