概要
其(そ)は吉兆か、凶兆か――決めるのは誰(た)ぞ
【あらすじ】
寿永二年閏十月一日(1183年11月17日)、備中国水島(倉敷市)にて、源氏の「朝日将軍」源義仲軍の足利義清七千騎と、平家の平知盛・重衡・通盛ら千余艘が激突した(水島合戦)。
その戦いに向かう途次、平重衡は海中から奇妙な話し声を聞いた。重衡はまるで、その奇妙な話し声と内緒話をしているような感覚に陥る。
重衡からそれを聞いた知盛は言う。
その声は――戦いの日に生じる、ある奇怪な現象のことを暗示している、と。
寿永二年閏十月一日(1183年11月17日)、備中国水島(倉敷市)にて、源氏の「朝日将軍」源義仲軍の足利義清七千騎と、平家の平知盛・重衡・通盛ら千余艘が激突した(水島合戦)。
その戦いに向かう途次、平重衡は海中から奇妙な話し声を聞いた。重衡はまるで、その奇妙な話し声と内緒話をしているような感覚に陥る。
重衡からそれを聞いた知盛は言う。
その声は――戦いの日に生じる、ある奇怪な現象のことを暗示している、と。