「息」を含む小説

このプロットから、シナリオへの演出を行ない、それぞれの演劇・映像のスタイルに取り込んでいただければ幸いです。

20XX年。 ハルマゲドンにより「世」は滅び、善い人間だけが救われて、地上の楽園で永遠の命を約束された。 それまで発展していた文明はそのままに、愛に生きる人々は産み栄え、やがて…

二十歳を迎えたハリーが、ある日、雪原で倒れている男を見つける。男はハリーを探していたといった。最後の言葉を残し、男は息絶えてしまった。 男の荷物の中にあったものは、ハリーにむけた…

僕に光を見せてくれた君、僕を導いてくれた君、そして今はもういない君。君を失ってからの僕は全くと言っていいほど誇ることのできない人生を歩いてしまった。だけど五十六年歩き続けやっと君…

この景色を汚いと思うようになったのはいつからだろう。 よく晴れた冬の夜、空に浮かぶ金色の球を見つめながら、陽子は息を吐く。 陽子の吐息は白く揺れながら広がり、やがて消えた。 …

【誕生花シリーズ　95】 今日の誕生花をモチーフにした、3分で読めるお話です。 練習のため拙いことにはご容赦くださいまし。

優柔不断な私の前に現れたその手が何もかも決めてくれた。自販機の商品も、友人も、恋人さえも。

　友人に恵まれ、毎日を楽しく過ごしている主人公にはある秘密があった。 　生きにくい世の中で、必死に生きている人間の話。

　辺境に位置し、あまたの幻想種の棲まうファンバード地方。年老いた領主は病床に伏し、静かに人生の終わりのときを迎えていたが、心残りがひとつあった。それは帝都で近衛騎士をしている一人…

クロールのフォームの美しさに息を飲むことが、時々あります。 優雅にすら思えるあのストロークは、なんだか震えが来るほど美しいです。 そんな水泳部の男の子と、水中に沈む男の子のお話で…

「構ってほしいなんかじゃ生ぬるい。私を見ない奴なんて、全員×ねばいい」 メンヘラとは、主に心の病を抱えた、構ってちゃんの蔑称である。 少しでも同情したり、親切な言葉をかけたりし…

■仮のあらすじ 巻き込まれた少年。 銃を撃たれるが、 少女に言われるがまま、 装置のスイッチを押すと、 そこにはドラゴンがいた。 次の方におすすめです。 ・理不尽に強いクリーチ…

息子を殺し、妻を亡くし、生まれ変わった息子を見て、父イサは苦悩した。自死に至るほど苛まれた悩みを何者にも打ち明けられぬまま、味方を敵に回し、己さえ利用してまで。 わたしは決意す…

※注意　人によっては胸糞悪いかもしれないので気を付けて読んでください それは転校初日の事だった、悪事を働いた訳でも無ければ誰かと喧嘩をした訳でもない。だが彼女によって背後からナ…

日常から逃避行する先は、エメラルドグリーンの澄んだ海と、緑濃い熱帯雨林の森を育む沖縄諸島。水底に沈んだり、丘陵に佇んだり。ただそれだけで、心が息を吹き返す場所。 「南国の青い海…

オレは、空の星たちがいっせいに息を吹き返すこの瞬間が、いっとう好きだ。 今日は待ちに待ったふたご座流星群の日。 りゅう兄の隣で見上げる星空は、やっぱり世界で一番楽しい。 この…

駆け出し冒険者のリアンは、伝説の超文明を持つと噂される【幻の新大陸】にたどり着く日を夢見て、日々修行に励んでいた。 そんなある日、彼は森でスライムに襲われている少女を助けることに…

人間界と魔界との間には、100年戦争が続いていた。長い間、戦争は膠着状態が続いていたが、突如人間界に現れた"勇者"の存在によって一気に戦況が変わる。圧倒的戦力である勇者への対応の…

　空からはしんしんと雪が降り、吐き出す息さえ凍ってしまいそうな寒い夜、しかしそれでも街を行き交う人々の顔には温かな笑みが浮かんでいました。なぜなら、今日はクリスマス‐イヴです。家…

「だから、言ってるじゃない。あんたの事なんて、別にどうでも良いんだって――」 〈生死の縁を彷徨っている女子高生が、あの世とこの世の境目で、息を吹き返せるか、それとも死んでしまう…