「＃伝奇」を含む小説

その昔、山合の人里離れた苫屋に、ひとりの研師《とぎし》が暮らしていた。 　彼の元には、四年に一度の花の頃、ある男がやってくる.....

山の麓には「バケモノ」が棲んでいるという。 好奇心旺盛なソウタは、こっそりと集落を抜け出して麓へ向かうのだが――。 ※本作品はフィクションです ＜初出＞ エブリスタ『三行か…

あの日、あたしたちの前に現れた小梢と名乗る少女。彼女との邂逅で、ほんのちょっぴり世界が変わり出す。 おおよそ週１くらいで更新します。

「求む、世界一の絵描き！」 　王子の成人の儀を彩る世界一の壁画を描くため、キタイ国王が約束したのは「望むがままの褒美」だった。 　それを目当てに集まったのは、王子の家庭教師を務め…

　本作品はフィクションです。 　登場する人物、団体、場所等は全て架空のものです。 　また、本作品で語られている凡その事は事実とは異なるものです。 　独自の理論や思想が多発する恐れ…

古代ローマにおいて、剣闘士試合は最も熱狂的な見世物の１つであった。コロッセオに立った剣闘士と罪人たちは、流血と歓声、剣戟と悲鳴の中で、何を思い、何を見たのか。コロッセオに住み着い…

　人類の文明が幾度か崩壊した後の世界。 　大樹と呼ばれる不可思議な樹木に覆い尽くされた『大和』で人間・言葉を話す獣・精霊が共存して暮らしていた。 　しかし人間の中には、獣や精霊に…

閉鎖的な子供社会の力関係の中でもがいていた僕が、夏祭りの日に出会ったのは、なんだか不思議な女の人で――。 ヒューマンドラマっぽくて、伝奇ものっぽいけど、アクションものだと言い切…

URL：　https://kakuyomu.jp/works/1177354054891442616 冒頭の一文：　 時は明治。二六〇余年続いた徳川幕府を瓦解せしめた維新という…

――きみ、だあれ？ 私立大学へ通う少女の前に現れたのは、全身真っ黒でお喋り好きな、胡散臭い男だった。 初対面のその男は彼女の暗い、誰にも知られてはいけない過去を知っており、バラ…

長くても一話あたり5000字くらい。 内容はてんでバラバラ。 ジャンルも行方不明なので、とりあえず詩・童話・その他にしておきました。 残酷とか暴力とか性描写は念のため。 基本的に…

異世界と繋がる不思議な扉を持つ店、『七臥古物店』。 表向きは流行らないリサイクルショップ、裏では「異世界からの品をこちらの世界や別の異世界に売る」知る人ぞ知る名店だ。 七臥津雲…

四十五年程前の東京の山間部。音大生の送迎用としてボンネットバスが細々と使われていた。車掌の少年、犬吠埼凍江は雪の日に音大生の有奈華六音に「キミの声に惚れた」と言う理由で歌い手にな…

青年が見た光とは。

「お兄ちゃんにまとわりつく悪い虫は、私がぜんぶ始末してあげるね！」 そう言った義妹の声は震えていた。 夜の路地裏には、俺と義妹の他に人影はなかった。 頭上には月明かり。義妹は華奢…

メディアワークス文庫の人気シリーズが、最新刊の発売を記念してカクヨムに登場！ 第一巻＆2014年春に配信された『電撃文庫MAGAZINE　電子限定版Vol.1』収録短編をまるごと…

魔書専門修復師の家系に生まれた穂稀 詩凪（ほまれ しいな）は、ある魔書を追っていた。 一年前、両親の死とともに、解けて散らばってしまった〈ルルー異録〉のページ。かつて異国のある街…

昔々、素羽鷹沼のほとりでは、素羽鷹（そばたか）の国が五つの隣国と仲良く暮らしていました。 ところが或る日のこと、その昔、都の天子様にそむいて兵を挙げた謀反人として、この地で討ち…

夜の闇が薄れた現代においてなお跋扈する怪異『トカゲ』に関わってしまった人達の物語です。