「妖怪 不思議」を含む小説

ボクには少し変わった能力があった。 そう、ボクには他の人には視えない【モノ】が視えるのだ。 視える、ただそれだけ。 かっこよくお祓いが出来るわけでもなく、その【モノ】とおしゃべり…

５歳の頃の失われた記憶。 それは人ならざる友人との思い出であり、封じられた本当の自分を見つけるきっかけでもあった――――。 僕はこの春、高校に進学する。 両親は海外赴任が決ま…

とある石を探していた爛　梓豪《バク　ズーハオ》は、ドジを踏んで人攫いに合ってしまう。競売にかけられそうになるが、自らの力で難を逃れた。その際に、氷漬けになった子連れの美しい青…

「もし妖怪がいたら――」それは想像力が織りなす奇妙な世界への入り口。普通の日常が突如として不思議な出来事に包まれ、神秘と魔法の世界が広がる物語。妖怪と人間が共存する幻想の地で、冒…

祖父母を訪ねて長野県の塩尻市にやってきた僕は、駅を出ると潮風を感じた。 ——海から遠い山の中で、どうして潮の香りがしたんだろう。 首を傾げれば、昔祖母が教えてくれた昔話を思い…

※ 他サイト（エブリスタ様）の新作コレクション（7月14日号）で特集していただきました。 兄と比較されて育った刈谷昌景は、一族の役割を果たす為に天狗のいる山へと向かうことにな…

　1916年、大正5年生まれのつむぎ婆が見てきた怖い話、不思議な話。どこかの老人施設で語られた。つむぎ婆は思いついたまましゃべる。そのため年代順ではない。

酒井悠耶は坊さんに惚れて生涯独身を決め込み、男姿でうろつく所謂ボクっ子。 食いしん坊で天真爛漫、おまけに妖怪まで見える変わりっぷりを見せる悠耶に興味津々なのが、本所一のイケメン若…

都内の私立大学に通う四谷小春は、自他ともに認める妖怪オタク。 彼は一度気になることが起きると首を突っ込まずにはいられない性格だった。 いつの間にかゴミまみれになった大木、消えた…

　因幡幸は高校に通う16歳の女の子。彼女は平凡な生活を送っていた。人見知りの彼女は友達が少ない。唯一の友達で親友。幼馴染の橘一花と一緒に行動している。彼女たちは普段、普通の女子高…

　仕事に疲れた葛城命は、うっかり電車で寝過ごして奥多摩へ行ってしまう。 　駅前で出会った不思議な小狐に導かれ、古民家へと招かれる。そこには妖狐の永久が眠っていて、命にとある提案を…

尾羽の山には、薬師がいる。 十年前、尾羽山で拾われた少女、小和と、お茶屋のおかみ、尾羽の町の人々、薬師のりく、猫又の栢、そして、尾羽山に建つ女学校の人たちと、山の深くに棲まうもの…

　幼女に与えられる奇跡は、やがて赤い鮮血を呼ぶ。 　過疎の田舎町の酒造の一人娘「紀枝」は、二ヶ月前には母を亡くしたばかりだった。 　だが、父は言った。 「お父さん、再婚するからな…

町の化け猫屋敷にあらわれた謎のおっさん。彼は化け猫たちに俳句を教えて「師匠」を名乗りだす。ある日、師匠は、東北をめぐる聖地巡礼に出ると話す。猫たちは師匠が無事に帰れるのか心配する…

その不思議な骨董市は、無くなったもの、捨てたものなど、今は存在しない品物が出品されている。そんな骨董市には、様々な来歴の人達が招かれ、今は亡き人、場合によっては過去や未来の自分に…

～あらすじ～ 神社を改良した診療所『七ツ闇(ななつやみ)クリニック』 だがその診療所には近所の子供以外は誰も寄り付かない。 そのクリニックには昔からある噂が絶えなかったからだ。 …

大学二回生になった私は『二十歳の夏の約束』を思い出し帰省する。 けれど約束の相手は入院していると聞かされる。 日本の田舎の情景と少し不思議な雰囲気物語。 （方言は茨城弁をベース…

新社会人としてスタート切った、春野二葉は、せっかく住み始めたアパートを立ち退くことになり、部屋探しを始める。しかし、なかなか見つからず、途方に暮れたとき、現れた謎のおばあさんの …

むかしむかしのこと。 若き日の旅の出来事を記している一人の老人がいた。 それは魔物は出てくるわ魔法が出てくるわ世界の救世主だと呼ばれたりとか、江戸時代の人が聞いたらなんだそりゃ…

主に学校を舞台にした短編ホラー。ちょっと残酷な感じのものから、妖怪、ほのぼのファンタジー、ＳＦ風味など、書き溜めたものを一話ずつ上げていく予定です。 冬休みが近づいてきました。冬…