とある若き武者の異世界道中記
仁志隆生
序章
乱世が終わって泰平の世となり、幾年月か経った頃。
そこは伊代宇和島。
城下町のとある屋敷に、ぽかぽか陽気を感じながら何やら書き物をしている老人がいた。
時折思い出し笑いをしている。
「あなた、そろそろ一休みする?」
その妻が茶を持ってきて尋ねる。
「そうだな。すみれも一緒にどうだ?」
「ええ」
「あなたと私と皆の旅路……後世の人達はどう見てくれるかしら」
「それはこれを最初に読んでほしい彼に託すことになるが……伝わってほしいものだな」
はてさて、それはどんな旅路だったのか。
伝えたいことは何なのか。
それをご本人の回想混じりに、これよりお話致します。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます