「ただ眠るのみ」を含む小説

緑に囲まれた古の集落、ユーディアル。 そこには、仲睦まじい少年と少女がおりました。長の娘アデュラリア、機械好きの少年イシティリオ。同い年の二人は、やがて各々の道へと歩み出します…

以前にやった企画がリレー企画でよみがえる 腱鞘炎との闘い。 大体10分ごとに一話上げていきますが、休憩することや 誰かの作品を読む時間を取るかもしれない……。 もてよおれの体！

他愛もない日常は、明日も続くとは限らない。家族に恵まれない柳（ヤナギ）に手を伸ばしたのは、一人の少年だった。彼も、世界から捨てられた過去を持っていた。 　そんな彼等を必要としてく…

起きていれば昼行灯、付いたアダ名は永年寝太郎。三度の飯より眠ることが好きだった青年は……睡眠時無呼吸症候群で、この世を去った。 そして生まれ変わった場所は、魔法が使える異世界!?…

『神獣』を持たず、戦う事もできない『役立たずのエリオット』 仲間からそう呼ばれていた少年エリオットは、それでも相棒と呼んでくれていたはずの少年に刺され、魔物の元に置き去りにされる…

異世界に転移した少年・斑鳩真人。 彼に与えられたのは眠るほど強くなるという『睡眠』と言うスキル。 幼馴染の親友達と共に異世界を旅していた彼は仲間達より「試しに最大まで寝てみたら？…

　妹を愛して止まない、妹を愛し過ぎるあまりに病んだ、御土門暁は寝不足だった。全身から血を吹き出す奇病に悩まされる妹を寝かし付ける為に、一日の殆どを眠る事が出来なかった。学校では、…

優秀だが不器用な當金。明るいが苦労人な黒岩。 ――わたしは黒岩がいるならどこへでも行ける。 気休め短編。

庚申とは、干支と呼ばれる十干と十二支の組み合わせから成る60日を周期とする数詞の中で57番目の事である。 十干の庚と十二支の申はどちらも陰陽五行説の陽の金であり、これが重なるこ…

「んっ……また抱きついて……ったく」 　小さな小動物みたいな獣人エゾリス族のヤエは、まだ子供である少年の眠る布団に潜り込んでいた。 　先日はハーフビーストのサクアが下着姿で寝てい…

七瀬澪(ななせ みお)は、幼馴染みの雨宮莉乃(あまみや りの)が見知らぬ男性とふたりで歩いているのを見てしまう。 ずっと一緒で、自分がいないと何もできないような子だったはずなのに…

２０１６年に＃宿語りのシーガルという企画に参加させて頂いた短編。お題は「泣き歌」でした。 かつて別れ別れになった幼馴染が再会するとき、物語が動き始める的な感じの話です。一応恋愛……

1話完結型ですが、順番通りに読み進めてください。出来れば1日1話読んでいただけると嬉しいです。ラストは特に、1番最後に読んでくださいませ。 抽象画、とでも思ってもらえたら読みやす…

騎士団長の息子で剣術のチャンピオンのユーリ。 炭鉱夫の孫娘で機械マニアのアンナ。 学者の息子で化学の天才のジェミヤン。 司祭長の孫娘で我が儘な美少女のヴェロニカ。 大商人の息子で…

第一次世界大戦期、イギリスに閑居するドラキュラとその従僕の小話。 蠅取り紙と、永遠と、つかのまの命の物語。

ピンクゴールドの髪の少年、ユウは自分が炎や光などの魔法を唱えられない『無属性』である事を馬鹿にされるのがコンプレックスで、人との関わりを避けて生きてきた。 そんなある日、授業中に…

文治五年、閏四月三十日――。 北の黄金郷・奥州、衣川館と呼ばれるその屋敷は、まさに敵が討ち入ろうとする、まさに直前。 源九郎義経は、妻である郷御前と娘と共に館内の持仏堂にあった。…

勇者学校に通い勇者を目指していた男は些細な出来事から剣を抜くのを辞めギャンブルに明け暮れていた。その腕は凄まじく、からっきしだった剣と比べれば余程才能を感じる天職とも呼べるものだ…

パイロットを目指し旅立った少年と、彼の夢を信じて待ち続ける少女、故郷の草原での再会。 １９９０年ごろ書いたお話です。 松岡英明さんの同名曲をイメージして書いたもの。

もう数年も前のことです。 家で10年近く世話をしていた子が老衰で逝きました。 その日、朝から妙な胸騒ぎを感じていたのを覚えています。 昼頃、私は仕事先であと一歩で命を落とし…