「思春」を含む小説

レニーは死よりも深刻な病気に悩まされ続けていたし、これから先も永遠に続くと思っていた。 十七歳。噛み過ぎて味のなくなったバブルガムの爆ぜる年。 とろみを帯びたバイオレットジュース…

男はうっかりプロポーズった（付き合ってもない）。 それを聞いた女は、持てる力の限り逃げた。 男は元々死亡フラグ立ちまくりなハードモード人生であり、女はそれを逆行と運と根性と筋肉…

―――最近、人が行方不明になるらしい。 噂とされる都市伝説『思春期失踪事件』。ある日何の前触れもなく姿を眩ますんだそうだ。世間は『事件』『神隠し』『子供のイタズラ』と揶揄するばか…

僕らには『理想』があった。でもその理想を打ち破るくらいに僕らの『現実』は重かった。 いつしか『理想』は形をもって、『現実』を侵食し始める。 これは、そんな僕らの物語。

絶対音感を持っており音楽に長けている少女、岡崎と、吹奏楽の魅力に魅せられ高校2年で入部した涼。 思春期の葛藤の中で、吹奏楽という音楽を通して互いに成長していく物語。

ある日の午後、煽り運転が原因で転落死を迎えた思春期真っ只中の二人に突如女神(JSくらい？)から放たれた言葉。 だがそれは現実となる……無人星へお引っ越しさせられた二人は、サバイバ…

青春的距離。それへ近づけば近づくほどに青春謳歌者となることができるらしい。 この距離を縮めることは容易いことではあるが、何故か主人公には縮まらない。 彼自身は思春期の気まぐれと言…

機能不全家族に育った私たち。 毒親からの歪な愛情や虐待により、 束縛された環境の中で、 遣り場のない怒りや悲しみ、 将来への漠然とした不安、 何一つ自由にならないもどかしさに、 …

女の子の淡い、醜い、可愛い部分を詰めたかっただけです。 思春期と口を揃えて言われることに嫌気がさしていたのを思い出しました。 一年ほど前に渋谷の名曲喫茶ライオンに行き、スピーカ…

初恋を想うとき、どうして涙が出るのかな？ ずっと、ずっと、何十年も経った今でも～

第4回カクヨムコンテスト短編小説恋愛部門中間選考作品 僕、この話しの主人公上田浩太は、初めて出来た彼女？ う～ん、彼女だったのかな？ う～ん、やはり彼女だったし、初恋だっ…

6月11日、母の親友だという金城さんから毎年電話がかかってくる。 金城さんは、母の元彼だ。そして、あずさの誕生日は9月11日。 少しずつ、自分に、家族に不安になっていくあずさ。…

些細なことから不登校になってしまった中学三年生の芽衣。偶然立ち寄った店は水曜日だけ営業しているパン屋さんだった。一人でパンを焼くさくらという女性。その息子で高校生の音羽。それぞれ…

普通の高校生になってどうするの？ がキャッチコピーだった初期。 すでに1万人に到達しそうな生徒数のN高等学校がまだ2000人に満たなかった1年目。 2期生が入ってきてからの1期生…

中学生の少年がある一人の同級生に恋をした。だが、彼には初めての恋だったので、どう接していいかわからずいじめてしまう。 そして、その女の子に嫌われ、少年にも同じ火の粉が降りかかる。…

　高校3年D組、僕のクラスに転校生が来た。名は乙顔さくら。彼女は、狐のお面を被っていた――

ずっと心に思い続けてきた初恋の相手、裕子さんに何十年ぶりに 夕日に映える並木道で偶然に再会する 彼女もまた夕日の光のシャワーに包まれて眩しく輝いて見えた これはきっと“神様の贈…

完結しました。応援ありがとうございました。 　高校一年生・前崎澄雄は、母子家庭ながらも特に不自由の無い生活をしながら、中学の頃の同級生がいない公立安ヶ岳高校で、平々凡々な高校生…

※3話「折り鶴が飛んだ日」エピソードが一つ抜けていました。3-6です。追加しました。大変申し訳ないです。 とある私立高校で起こる青春群像劇&青春ミステリー。 思春期の心に芽吹く…

古びたUSBに埋葬するはなんとなく惜しい。ということで、高校の文芸部で書いていた作品からいくつか選んでアップしてみました。現在書いたものではないけれど、許されたい。（詩の掲載順に…