芽吹く花たちの

作者 サンド

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★★★ Excellent!!!

それぞれのエピソードで語られる日常と、ほんの少しの非日常。初々しくて懐かしい青春時代の日常を思い起こさせながら、そこに密やかに挟まった、普段とは違う出来事に、登場人物と同じように、読みながら、これはどういうことだろうと首をひねります。その分、その非日常の裏側が明らかになった時の爽快感もひとしおです。
また、それぞれの登場人物が、それぞれに友人との談笑する様、部活動にうちこむ様、青春ゆえの悩みを抱え、そして行動する様が非常に鮮やかに描かれています。
何度でも読み返したくなる作品です。

★★★ Excellent!!!

この物語で描かれているのは、私達の「あのころ」より、少しだけドラマチックな青春群像。瑞々しい言葉が、想いが「あのころ」の記憶を引き寄せてくれます。
登場人物達は高校生で、まだ咲くには早い芽吹きごろ。才能や、優しさや、恋心や、そういったものをもて余したり、無自覚で無頓着だったりしている。でも、だからこそ、全身全霊で懸命に、物事に取り組んでいる。その姿が、キラキラとまぶしい。
カテゴリはミステリーですが、青春を描いた文学作品としても良質な作品です。
アルバムをめくるように、読みほどきたい作品でした。

★★★ Excellent!!!

あーこんな感じ、高校ってこんな感じ、と懐かしく思い出して、でも同時に、あー私の高校時代には、こんなミステリで甘酸っぱくてシュワシュワしたエピソードなかったなぁ、とも(良い意味で)溜息出たり。
懐かしいけれど、リアルな思い出よりちょっと特別で、でも本当にちょっと頑張ったら手が届いたんじゃないか、似たようなことくらいはあったはず、とウッカリ思えるくらいの特別さと懐かしさ加減で。
懐かしいなぁっていうノスタルジーな癒しと、こんな青春いいなあっていう憧れで、終始(本当に良い意味の)溜息出ました。
次はどんな登場人物が、どんな謎を解くのか、楽しみです。