私がN高を選んだ本当の理由
N高等学校1期生の人
第1話 N高等学校と出会う
2015年の年末。
友人の娘が当時公立の単位制高校に通っていたのだが、3年間での単位が全く足りずにこのまま留年するのか通信に転校するのか悩んでいると相談を受けた。
そもそも、友人の娘は素行が悪いわけでもなく人当たりが悪い子でもない。どちらかといえば可愛いし友人もいるし、特段変わったところもない。
ただ一つ、小学校の低学年の頃から学習障害と呼ばれる傾向が微弱にあった。
漢字が苦手。覚えるのが苦手。
ただそれだけだったと思う。
私も友人も高卒ではなかったから、高卒にならなければいけない!という価値観はなかったが、人生の中で高卒である。という価値観が世の中で普通に生きていくにはスタンダードである故に、まぁせっかく入れたんだから卒業した方がいいんじゃない?と思っていた。
ただ、友人の娘の勉強に取り組む苦しみは私たちが察するより根深い所にあった。
そんな中で、友人も私も友人の娘もみんなで通信制高校でJKやったら楽しいんじゃね?
なんていう軽い気持ちで提案されたのが、N高等学校開校!というCMだった。
普通の高校生になってどうするの?
もはや、普通の高校生どころの話ではない。
大人である。
でも、ニコ動の会社のやることだからなにか面白いに違いない!という勝手な先入観で大した覚悟もなく応募フォームに名前を記入し、個別入学相談に申し込んだ。
本当にJKになるなんてサラサラ考えてなかった。ただの興味本位である。友人と友人の娘とJKになるとかウケるwww
入口はそんな程度だったのだ。
その後の2年間に何が起こるかなんて想像もしていなかったし、こんな事を書き記しておかなければと思う覚悟も全くなかった。
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