「時間の流れ」を含む小説

第１７回小説現代長編新人賞の一次選考に残ったものです。 選評では、読みやすい文体で会話文が上手いとされました。ただ、重くなりすぎないように配慮したつもりが逆に評価を下げたようです…

人の死が決定した後。その魂が天国へ行くのか地獄へ行くのかを審判をする、神様が作った世界がある。そこは雲の上にある、夢のように美しい場所だった。 神様の部下である青年、詩季は、子供…

冬の北海道で満天の星空を見上げる2人。 そこには美しい沈黙の時間が流れているのでした。 自主企画【第35回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画】（主催：クロノヒョウさん）参加…

時宇がかなえと付き合い始めてからもう何年も経つ。穏やかな日常の時間が流れていく中、時宇はある決心をする。それは彼女からのある提案への数年越しの回答であり、同時に自身の立場を曝け出…

「……最初にこんなことを言うと妙な誤解を受けそうだが、僕は未来から来た人間なんだ」 　時間の流れを無造作に逆流してしまう体質の「僕」は、意図せずに未来と過去を行き来し、ありとあら…

連載中の「忘れ水に眠る鬼」の番外編で、短いお話です。 お正月などのイベントに絡めたお話で、本編の時間の流れとは関係ありません。 １話……神社で行われる「歳旦祭」に参加した悠音は…

二本のサクラの木の精の、ゆったりとした時間の流れと、それを取り巻く人間の目まぐるしく変化する時間の流れが、交わり、離れ、はなしを紡ぐ。 そしてサクラの木は、厳かで、神々しい、守り…

　チェス部に属している高校生の俺は、眼鏡が似合う一つ上のクールな女子、須藤先輩から、入部二年目にしてやっと初勝利をもぎ取った。勝てないまま時間が流れ、気付けば部長になっていた須藤…

彼のことは記録には残っていない。 戦場に駆り出された奴隷のスペースは、戦闘の最中の大地震で開いた、大地の裂け目に落ちてしまう。 気づいた彼が目にしたのは、地上とはまるで違う世界…

とある地方の集落、独楽泉村。 緑に包まれたその地域は都会の喧騒から離れたゆったりとした時間が流れている。 これはそんな独楽泉の人々の日常の一部を切り取った物語だ。

実が魔力を取り戻してから数ヶ月。 一見平和に時間は流れているかと思われたが、ある日拓也と尚希は実が隠れてアズバドルへと行っていたことを知る。 危険だと怒り、その目的を訊ね…

私はアリシア。 駅のホームで危うげな子供を助けたら自分が線路に落ちてしまってい、 目が覚めると…体が縮んでしまっていた！ （某高校生名探偵風） これが…転生、なのか…？ と…

魔導文明が崩壊する原因となった事故に巻き込まれ不老不死になってしまい、死ねなくなってしまった魔女のシェリア・ラグレート。 魔法が廃れてしまいゆっくりと衰退していく世界の中でも、自…

活気溢れている煉瓦造の家が目立つ城下町の一角の家の中、元参謀本部長のグレーマンが家で今日もくつろいでいた。 現在は軍を退役しており、ゆっくりと時間の流れを感じながら過ごしていた。…

「アイテムボックス発動　収納　自分自身！」 　これしかないと思った！　 　自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥ってい…

ダンボールに詰められた魂はゆらゆら揺れる。 とめどない時間の流れにさらされながら。

藤田桜個人賞をいただきました。心より御礼申し上げます。 /第一回遼遠小説大賞様によせて ＜説明＞ アダムとイブが初めて知恵の実を齧った折のささやかな描写。 以上。 ＜注意＞ …

　一生を終えて、次の生へと向かう。転生の回廊は、そんな忙しない魂たちが羽休めをする、唯一にして絶対の安息地である。輪廻転生を司る神のお膝元にて、この地は時間の流れに縛られず。全う…

あの頃と今、2度と還らない時間の流れの中でボクらは生きている。 ネットが流行る前のオールドスクールな時代、ボクらは何を求め何を考え、何をしてきたのか？それまでの事は、全て"今"に…

大学二年生の国宮僚司は入学時からの腐れ縁の友人、関口涼香がアメリカの田舎の村で療養する母親に会いに行くのに、ひょんなことから同行することになった。道中、よく分からない発言を連発す…