いつしか、キミが、ロリになる

作者 ゆうすけ

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★★★ Excellent!!!

個人的にこのお話を読むにつれ、病というものを考えていました。
病気なんてかからないほうがいい、無い方がいい、それは言わずもがなです。
しかし難病になってしまったら。

その時、その後の決断と行動は、身を切るようなものです。身を切れれば楽かもしれない。でもそうは行かない。長期的に付き合わなければならない。

その時人はどんな行動に出るのか。当人だけでなく、病は周りの人をも襲います。もがいて、歪んで、願って、それこそぼろぼろになるまで。
正解なんてないけれど、愛する人のことを思ったら決断しなくてはならない。

そんなことを考えながら読みました。

★★ Very Good!!

雄大な大自然を貫くただ一本の道と、砂煙を撒いてひた走る4WD。
ラジオから流れるオールドロック・ナンバー。
散りばめられた謎がその遠景をぼかしていくロードムービー。


小川のせせらぎと森の匂いを運ぶ風の吹く、山奥の集落。
都会の華やかさと、漠然とした大人のイメージに憧憬を抱く少年少女。
淡く、儚く、時に苦い。それでも確かに鮮やかな輝きを映す青春ストーリー。


きらびやかなネオンサイン。
大人になって手にしたものと、失ったもの。
眩い光と濃い闇の中にうっすらと血の匂いが薫るクライムサスペンス。


次々と舞台を変える物語の中には、いつだって彼女がいた。
記憶の中の、忘れえぬ女。


捩じれて、混ざって、裏返る。
これは、一人の女の数奇な人生と、彼女の影を追う男の縺れ合った運命の物語。

「JCルックじゃロリ度が足りない」

そんな男の物語。

★★★ Excellent!!!

タイトルの意味が気になる本作。

物語は、大学生のリョージが、友人の誘いで、半ば強引に渡米することになる場面から始まります。この友人が女性です。女子大生。強引だけど元気でかわいいかんじの女子です。女子と二人旅、INアメリカ、ですよ。なんだよ、リア充かよ、って。しかしそう楽しい旅でもなさそうで……。

で。このリョージくんはですね。なんだかんだの旅の末に、この強引女子といい雰囲気になってカップル成立か、そうなんだろ? とゲス予想してたら、あんた。

彼女持ちだと発覚するんですよ。

貴様、腐れ外道か、と思うんですが、いやべつにね、浮気旅行じぇねーから、行きたくてついて来たわけじゃねーから、親御さんにご挨拶じゃねーっからっ、てなもんで、やましい気持ちは微塵もありません。本人はそう言い訳してます(疑いの目で読み続ける読者)。

そしてなんやかやあって、物語の舞台は遡りまして中学時代です。
視点がリョージから友人に移動します。幼馴染です。

女子です。この子も明るく真面目な雰囲気の少女です。
で。またこのリョージは腐れ外道……なのは他にいるんですが、モテてやがります。こいつは無自覚たらしなんでしょうね。

で。さらに物語は進み、リョージは社会人になっています。
彼女持ちです。ドライブデートしてます。うまくやってますよ、彼は。
しかしそこでまたこいつは、幼馴染と連絡をとり、都会の垢ぬけた女性になった彼女とカフェで会うんですよ。

腐れ外道が……は、やっぱりまたべつにいるんですが、無自覚ハーレムを形成しており、舞台は再びアメリカへ……。

さて。本作はシリアスです。

鬼シリアス、略して鬼シリ。節分にちなんだんじゃありませんよ、タグにありますから。作者公認ですから、鬼シリ。そう、鬼シリなんです、本作は。

しかしなぜかリョージに対して「お前、結局誰が好きなんだよぉぉぉぉ」という視線が… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

とある病気を抱えた女性スズカと、主人公リョージが、時間や場所を越えて出会ったり別れたりしながら幸せへと向かっていくお話です。
スズカの病気やその背景、関わる人々の思惑などが絡み合い、物語は進行していきます。謎は少しずつ明かされ、全てを知ったリョージが最後に投げつける決断とは……。

本作で印象的なのはドライブシーンや街、村の描写です。時間や場所、季節の変化が感じられ、物語の背景を体感することができます。

彼らが最後に選んだ家族の形、私はとても好きだなぁと思いました。終わりを予感させつつも幸せなラストシーン、感動しました!

★★★ Excellent!!!

意味深なタイトル、どこか幼児を彷彿とさせるので、回避してしまう方もいらっしゃるかと思いますが、読み始めてみればぐいぐい引き込まれてゆきます。

そうして回が進むごとに、タイトルの意味を深く考えるようになります。

これはただのロリではありません!!

タイトルに隠された意味を、読み解いてみたくありませんか?

★★★ Excellent!!!

 他のレビュワーさんも「タイトル詐欺」と書いてらっしゃいますが、私は敢えて「タイトルが全てを表している」と断言させてもらいます。
 というのもこの作者さん、幼女を書かせたら右に出るものなしと言われているのですが、今回のヒロインの魅力を余すところなくシリアスに描き切り、そしてこの「タイトル」に繋がるという離れワザをやってのけておられます。
 ご本人曰く「鬼シリアス」とのことですが、それは本作を読んで頂ければすぐにわかるかと。

 謎が謎を呼び、読者の頭を「???」まみれにしつつ、ヒロインの魅力を見事に描き切るその筆力、必見ものですよ!

★★★ Excellent!!!

 物語は、大学二年生のリョージくんが女友達のスズカにアメリカへの同行を求められるところからはじまります。
 スズカとの会話からリョージの脳裏によみがえってきたのは中学時代の先生のこと。

 謎の奇病。未来のカタチ。時間の流れ。絡みあうそれぞれの思い。

 時の流れには逆らえない。
 読み終えた瞬間浮かんできたのは、そんなあたりまえのような感想でした。

 シリアスなテーマを軽妙な語り口で描ききった青春サスペンスミステリー。
 ラストにたどりつくとまたもう一度頭から読み返したくなる。あの時のあれはこういう意味だったのかという『なるほど!』がたくさんつまった物語。
 切なくてあたたかくて清々しい読後感もぜひ体験してみてください。完結しましたので、一気読みもできますよ!

★★★ Excellent!!!

まず最初にお伝えしなければならないのは、本作はシリアスだということ。こんなレビュー読み飛ばそうと思った方も、とりあえずそれだけは頭に入れておいてください。タイトルだけで中身を想像してから読み出すと、全然違うお話が始まります。

大学生のリョージは、友人のスズカと一緒にアメリカに行く。その目的は、彼女がとある病気で療養中の母親に会いに行くので、その付き添い。
そう。リョージにとってはあくまで付き添いで来ただけであって、スズカの母親やその他の知り合いの事情も、少し距離のある話。なのですが、そこはかとなく感じる不穏な空気は、間違いなくシリアスそのもの。

えっ。それならどうしてこんなタイトルにしたのか、タイトル詐欺じゃないかって?
いえいえ。何もふざけてこんなタイトルにしたわけではありません。むしろこれこそが本作にふさわしい。そんなベストなタイトルなのですよ。多分。

嘘だと思う方はとりあえず読んでみて、本当にシリアスなのか、タイトル詐欺じゃないのか、自分の目でお確かめください。

★★★ Excellent!!!

始まりは二十歳の夏、偶然と片付けることのできない出会いから始まります。
アメリカの土地、中学三年の故郷、それから時は流れて社会人三年目の横浜で。
時が過ぎるたびにスズカは言います。

「それがキミが成長するための関門だから」

リョージの未来を願うスズカの秘密、祖父の過去、秘匿された奇病、金髪少年の思惑。
深まる謎の中で、時にコミカルに繰り広げられる世界を読み終えた時、彼らが出した答えを知ることができます。

この作品の衝撃はタイトルだけでは終わりません。色を変えていく構成、世界をお楽しみください。

★★★ Excellent!!!

タイトルを見て、小さい女の子をヒロインとしたラブコメを想像した人は多いはず。だけど残念、タイトル詐欺です。
これはある奇病にまつわる、シリアスなお話なのです。

だったらどうしてこんなタイトルをつけたのかって? 自分も最初は不思議に思っていましたよ。
だけど読み進めているうちに、そういうことかと納得しました。思い返せばこのお話、後から重大な事実に気づかされる事が本当に多い。

第一章では主人公のリョージが友達のスズカに強引に連れられて、アメリカ旅行に行くのですが、第二章ではそんなリョージの高校時代が描かれていました。
第一章と第二章では、世界観は共有しているものの、時間もリョージ以外の登場人物も大きく異なっています。
第一章を読んだ直後だと、第二章を描くことにどんな意味があるのか分からなかったのですが、読み進めているうちに意外な所で話が繋がっていたことに気づかされ、まるでバラバラだったパズルが合わさったような気持ちになりました。
この構成力は、本当にお見事です。

謎とハラハラが詰まった、サスペンスミステリー。
あなたも読んでタイトルの意味を、確かめてみてください。

★★★ Excellent!!!

女友達のスズカから、突然、アメリカへの里帰りについてきてほしいと言われた大学生のリョージ。
否応なしにスズカに連れ回される彼はやがて、スズカの秘密の一端を知る。
が、それは同時にスズカとの別れを意味していた。

時もところも変わっての日本の前箸村。
女子中学生の由紀恵は、幼なじみのリョージを夏祭りに誘ってほしいと友人に頼まれ、悩んでおり……。

日本とアメリカ。大学生と中学生。
一見、まったく異なる二つの物語はやがて……。

秀逸な構成で描かれる物語を堪能できます!(≧▽≦)
タイトルの意味を知った時には、思わず声が出てしまうハズです!

物語はただいまクライマックスへと突入したところ!

どうぞ、物語の辿り着く先をご自身の目でお確かめくださいませ~!(≧▽≦)

★★★ Excellent!!!

カクヨムには、うまいミステリーの書き手はたくさんいる。
構成が上手な書き手も、情景描写が得意な作家もいる。
そりゃわかってる。

だけどね、謎の組み方がうまくて、出し方がうまくて
伏線をうめまくり、
あとから鮮やかに回収して見せる作品は。

これ。これです、コレ!!!

タイトルに騙されないで。ただのロリ小説じゃないから。
タイトルに騙されて。
作家渾身の謎が、こもっているから。

ただ読んでください。
何も考えずに読んでみて。
だいじょうぶ。
すぐにハマるから。

★★★ Excellent!!!

いつしか、キミが、ロリになる。この不思議なタイトルに惹かれた紳士淑女の方は多いでしょう。人は年月を経て老いるもの。それは世の理であり、人類普遍の原理です。どんなに愛らしい幼女であっても、時間の流れに逆らうことはできません。そう、普通ならば。

この物語は、時間が鍵になっています。現在と過去、アメリカと日本での出来事が絡み合い、上質なミステリーに仕上げています。途中で散りばめられた伏線に気付いてもなお、解明できない謎に唸ってしまうはず。最後まで飽きることのない謎解きと、スリルをお楽しみください。