ある意味で詐欺なタイトルだけどギャグじゃないよ伏線だよ

 物語は、大学二年生のリョージくんが女友達のスズカにアメリカへの同行を求められるところからはじまります。
 スズカとの会話からリョージの脳裏によみがえってきたのは中学時代の先生のこと。

 謎の奇病。未来のカタチ。時間の流れ。絡みあうそれぞれの思い。

 時の流れには逆らえない。
 読み終えた瞬間浮かんできたのは、そんなあたりまえのような感想でした。

 シリアスなテーマを軽妙な語り口で描ききった青春サスペンスミステリー。
 ラストにたどりつくとまたもう一度頭から読み返したくなる。あの時のあれはこういう意味だったのかという『なるほど!』がたくさんつまった物語。
 切なくてあたたかくて清々しい読後感もぜひ体験してみてください。完結しましたので、一気読みもできますよ!

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