「ホラー 伝奇」を含む小説

「ショッピングモール伝奇」によせて書きました。占い好きと怪異の見える中学生ふたり。

「第六回こむら川小説大賞」によせて書きました。二作目です。ジャンルはホラーやファンタジーとも迷って結局伝奇にしました。よろしくお願いします。

なあ、K蜘蛛城って知ってるか？ Sは開口一番、電話口でそう言った。 Sいわく、金を見付けたんだと。 まったく、馬鹿馬鹿しい。 だが、送られてきた写真には金色の塊が映っていた…

ああ、繋がった。 どうも。 ―ザザッ―出版の夕月です。 今回は取材に応じて頂きありがとうございます。 ああ、はい、取材は私だけで。 そちらにお伺いする形で――― いえ、その…

「ショッピングモール伝奇」によせて書きました。百合にするぞという念を込めました。

　神ヶ崎ユイガは竜巻と共に九王ノ宮高等学校へやってきた。 　暴風の神の力を使役する能力者である彼女は、街と人を守る正義の味方だと主人公――不忘　蔵王　に宣言する。 　ユイガは蔵王…

フリーライターである大瀬・路洋は、かつて見た奇祭の写真に惹かれ、東北は山奥である石斑谷村に訪れていた。江戸の時代から伝わるとと追祭は、とと様と呼ばれる神様を模して村人が行列をなす…

インターネットも携帯もない時代。 突然やってくる怪異を前にして 人はただ無力だった。 第一話「ソレ。」ー閑話ー 第二話「封古の奥」ー閑話ー２ 第三話「赤いー」閑話ー続ノ続 第四…

高校二年生の「おれ」は小説家の叔父のもとでアルバイトをしている。一学期の終業式の日、アルバイトに行くと、SNSに投稿された不気味な声に着想を得た叔父から作品のネタ集めを手伝ってほ…

病んだ心が体を超常的に作り替える、奇病【エス】。 未知のウイルスによるものだとも、免疫機能の暴走だとも言われているそれが、静かに蔓延る現代日本――三十路の青年・巽大和は、雇い主・…

“アマビエ”のルーツをリサーチしていた元ジャーナリストの立花は、福井県のとある過疎村で『わたつみのかひこ』という異形の何かが描かれた奇妙な掛け軸を発見する。所有者によると「某病を…

夢、仕事、恋人、友人、家族。全てを失い、失意のままに故郷へと帰った主人公。 郷愁を誘う黄昏の風景の中、彷徨い歩く彼はやがて力尽き、夜の森で目覚める。 死を覚悟する絶望の中、そ…

———祖父に呪いをかけられた。 神室來は、かつて飢饉の元凶とされた人柱を守護する「防人」という役職につく。物言わぬ遺体と向き合い、來は、古来の人々の犯した功罪に身を委ねていく。

鬼、人狼、ゾンビ、吸血鬼など、伝説上の怪物。それらが超自然的な存在ではなく、私たちの体や社会に潜む“疾患””伝染病”であったら？　人を人外に変える病に触れた現代人に待ち受けるのは…

「名無し、iは頼ム、島ヲタスケテ」 失踪した母からの最期なメッセージとともに、僕は神秘に包まれた「天音島」へと転校する。迷い込んだ記憶で見た少女、学校の不可解な掟、古代の御火神様…

柴田恭太朗様主催の自主企画【三題噺 #10】「森」「寿司」「メガネ」に参加するために書きました。 店を閉めるお寿司屋さんの最後の仕事です。 ジャンルはホラーにしてますが、そんな…

十数年前に起きた一家惨殺事件。 現場となった被害者宅は、もうじき解体されるという。 この事件を追っていたベテラン刑事は、藁にもすがる思いで最後に昔馴染みの陰陽師を頼ったが――。 …

時は南宋。宋の大都市である蘇州近郊の鯉養殖屋の下男の高二が日常でこの世ならぬ者たちに遭遇する異類譚！

「言いましたよね島崎先輩。俺は雷園寺家の次期当主だと。大妖怪の子孫だろうとぽっと出の相手には負けないってね」 　玉藻御前の末裔である半妖の青年・島崎源吾郎。 　大妖怪・紅藤の許で…

　訳ありの少女・横川レイが夜の繁華街で出会ったのは、最近引っ越してきたばかりのクラスメイト・大御名累だった。「君が心配だ」と告げる累に、レイは反感を募らせる。 　累を避けながら学…