概要
「大丈夫。きっとうまくいきます。」夜ごと訪れる白装束の女の正体は…?
時は江戸時代末期。関東のとある山奥で黒い怪物に襲われた少年・太一は、奇妙な一行に命を救われる。
妖(あやかし)を撃ち抜く弾丸を持つ、寡黙なマタギ・銀作。
生き物を癒す不思議な力をもつ、御高祖頭巾をまとった少女・月乃。
炎を操り、変化を得意とする妖狼・火噛(ホノガミ)。
太一は彼らを見込んで、夜ごと母を連れ去る不気味な白装束の女についての相談を持ちかけるのだが……
様々な不思議と出会いながら、精一杯に生きる意味をさぐり奮闘する、幕末伝奇物語。開幕。
※この作品は、ノベルアップ+、pixivでも同時公開しています。
妖(あやかし)を撃ち抜く弾丸を持つ、寡黙なマタギ・銀作。
生き物を癒す不思議な力をもつ、御高祖頭巾をまとった少女・月乃。
炎を操り、変化を得意とする妖狼・火噛(ホノガミ)。
太一は彼らを見込んで、夜ごと母を連れ去る不気味な白装束の女についての相談を持ちかけるのだが……
様々な不思議と出会いながら、精一杯に生きる意味をさぐり奮闘する、幕末伝奇物語。開幕。
※この作品は、ノベルアップ+、pixivでも同時公開しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ままならぬ想いと想いが紡がれる幕末伝奇物語
『おこそずきんちゃん』。まるで童話のようなかわいらしいタイトルです。
作者の方があとがきで書かれていますが、元々は「和風赤ずきんちゃん」がモチーフになっています。
主人公はマタギ(東北地方の猟師)の青年・銀作(ぎんさく)。
タイトルの「おこそずきんちゃん」こと御高祖頭巾を被った薬師の少女・月乃(つきの)。
ニホンオオカミの妖・火噛(ホノガミ)。
共に旅をしている三者はひょんなことから妖怪退治に挑むこととなります。
……と、これだけだとよくある妖怪退治活劇物のように思われるかもしれません。
確かに大筋はそういった要素を含む物語です。主役の三者はそれぞれに特殊な能力を持って…続きを読む - ★★★ Excellent!!!今から大好きな3人の話をするから聞いて
幕末のとある山奥で起きた白装束の女による怪異。その怪異に巻き込まれた少年は、不思議な3人組に命を救われる。
癒しの力を持つ少女。炎を操る狼。そして、命のおりあいを生業にし、妖を打ち抜く弾丸と共にある寡黙なマタギ。
雪の降る中、一行は白装束の女に人あらざる空気を感じ対峙するのだが――
頭巾少女と少女大好きでシッポが止まらない🐶とマタギが妖と対峙する和風ファンタジーなのです。
マタギが寡黙で不器用で奥手なお話は信頼できる。そう思いませんか。それ。それです。
作品全体の空気感や語り口は誠実で、何より、書いている方がキャラクターたちが大好きなんだろうなあ、と感じさせる筆致がとても心地の良いお話で…続きを読む