「5分小説」を含む小説

　この喫茶店には今日も謎が次々と持ち込まれる。 　この話はその一つにすぎない。 　また次の謎へと移るその刹那にすぎない。 ーー謎解きに五分もかからないでしょう。 　…

古墳だらけの街、大阪の藤井寺にひっこしてきた【加藤くん】。 まだ周りとなじめないなか、休日に図書館へ行くと、クラスメートの【阿部さん】と偶然出会います。 そして、【阿部さん】から…

主人公は、好きな人に話しかけられないのをなんとかするため、恋愛相談をすることに……。

元気が取り柄だった主人公の楓は、部活中に突然倒れ入院生活を余儀なくされる。その時担当医師となったのが‟カナタ先生”。日に日に弱っていく楓に対し先生は優しい嘘をついた。 《「５分…

「私ね、そろそろ消えるの」──その一言から始まる「彼女」と「僕」の、不思議だけど泣ける、そんなお話。※こちらは"「5分で読書」短編小説コンテスト"への応募作品です。

　『呪いのゲームの構造についての検証』の続編的作品ですが、単体で読んでいただいても大丈夫です。 　事故を起こした車に最近付けられたというカーナビ……その事故は偶然？　それとも必然…

「美術館にある宝石『コーラルサファイア』を今晩午前零時にいただきに参ります」 盗めないものはないと言われている怪盗ルブレッドから予告状が届いた。 迎え撃つは警部をはじめとする警察…

魔女は犯人を探しだし未来を見つめ問題を修正する。 それはほんの少しの世界への介入。

ある日の放課後、中学二年・常盤歩夢（ときわ　あゆむ）は図書室でとある小説を見つける。それは現実と物語が交差した不思議な世界への入り口だった。 そこで出会った記憶喪失の少女・月城…

【「５分で読書」短編小説コンテスト2022落選作品】 演劇部に入った高校一年生の私は、やさしい陽だまりのような「ミチさん」と恋人役を演じることになった。 練習を重ねるたび、次第に…

――うるさい。 付き合っている彼女に好きだと伝えたら、そう言われて電話が切られた。 周りから子どもっぽいと馬鹿にされる僕と、クラスで一番大人でクールな森さん。いつもクラスメ…

私の名前は人呼んで盗人探偵。盗みに関する事件なら、全て私にお任せだ。街の平和を守るため、本日は商店街をパトロール。すると向こうの八百屋からなにやら、喧嘩をする声が聞こえて──。※…

廃棄された街。 集められた犯罪者たちに与えられたのは、勝てば莫大な賞金と自由の身が手に入るチャンスだった。 敵は百戦錬磨の名探偵。 探偵を殺すのは、誰だ。

人間と動物性の否定とのあいだの基本的関係の最初の証拠、それが私たち。

小学校の音楽専科教師の貫先生は、ピアノカバーが毎朝グチャグチャに乱れていることでヒステリーを起こしていた。貫先生のヒステリーでストレス状態になりたくない児童と、貫先生との結婚を控…

なろうさんに掲載中です。

彼はプロポーズをした。彼女はそれに応えた。 さあ、あとは何の問題もなく結婚式を──挙げられない？ 思いがけない戦いが今、ほのぼのと始まる。 「教会」「かたつむり」「雲に梯」の三…

加藤剛２８歳は今から２４年前、４才の時に交通事故に遭い病院に運ばれる。 剛の両親は医者から衝撃の事実を告げられる。 小学４年の頃、あることが嫌で母親と家を飛び出し、母親の実家に住…

　美咲は幼馴染の翼に片想いを続けているが、遠巻きに翼を見ていることしかできない美咲に、恋が成就する予定はなかった。 　ある日、美咲は友人から恋のおまじないを教えてもらう。くしくも…

　ある日、僕が夕暮れの通学路を歩いていると、どこからか餅つきのかけ声が聞こえる。 　ぺったん、ぺったんというその声は、日に日に僕へと近づいてくる。 　霊感が強くて都市伝説にも詳し…