「武芸」を含む小説

ベルガモット王国のガブリエルは第二王子である。 可愛い顔立ちに華奢で小さな身体、声に言葉遣い、仕種に加えて常にドレスを着てお姫様のように振る舞うのだから、家族をはじめ臣下にとって…

現代（いま）では理解されない生き方ゆえに、武芸者たちは日陰に身を投じる。 古い時代から残る武芸の一族に生まれた宿命（さだめ）に従い、次代の継承者らしく生きることを求めらる少女。戦…

時は桐壺帝の御代。 先帝の皇女として生を受けた幼い女四の宮は前世の記憶を取り戻す。 元女子プロレスラーだったクリムゾン一花（リングネーム。本名は藤沢　愛美）という日本人として生き…

「武芸者とは不自由で不便な生業だ。道を知っているはずなのに、いつのまにか見失う。その地にたどり着いたものがどれだけあるのか、たどり着けたのかは誰も知らない」こんな風に誰かが語った…

　※過去作品「清国虎姫伝」の大幅加筆・修正版です。 「永く、貴女をお待ちしていたのです」 　舞台は多民族国家の清国。絶世の美貌を持つ綜琥琅は武芸に優れ獣とも幼児ともつかない振る舞…

戦国時代の小国、武家の三男として生れた〝 灯火（ほのか） 〟は武芸がからっきし。生きる目的を見失っていた彼の目の前に飛び込んできたのは、数千を超える銀甲冑の軍団だった。古代ギリシ…

戦が終わって久しい。 いや、足軽の俺に武芸を教わってどうするのだ？

通常の武芸や魔法などを駆使する冒険者や軍人の他に 霊獣と呼ばれる神の眷属の力を借りて変身し、超人的な力 を振るう【纏獣者】と呼ばれる神の使徒が勇者として平和の為に戦う世界。 そ…

山上神之助は武芸者だ。 剣の修行をしているが女がつきものである。 実は将軍家につながる身だが、ある秘密のより野に下っている。

戦乱と魔が溢れる大陸の山奥に龍祀る民がいた。 彼らは白龍山脈に住み、龍神様の神託を受けて世を荒らす堕竜を討ち、長きに渡り人知れず大陸を守ってきた。 そんな民の中に生まれしネイ…

　大小隣り合った小さな藩に、堀江勘兵衛という侍がいた。官兵衛は、先の戦で数々の殊勲を上げ、「鬼勘」と渾名されていた。しかし、世が太平になるにつれ、武骨のみの勘兵衛の存在は、弱小藩…

京の不動堂村に住む三毛猫・たま。 ある日、たまの縄張りの中に妙な連中がやってきた。その連中は、そろいのだんだら模様に浅葱色の羽織をまとい、何やら屯所で毎日武芸を磨いている。 最初…

川島菊(かわしまきく)は、『和國(わのくに)』という島国に住む、剣技の才能に恵まれた少女だった。 しかし戦乱が終わって百年以上も泰平の世が続いた結果、いつしか『和國』には腕の立つ…

　『魔法国』ヴァルファリラにある魔法学園、デルスメイア高等学校に通う17歳の少女エリス・ストレイブは、スポーツ万能、成績優秀、さらには、芸事、音楽、武芸、あらゆる方面で華々しい功…

全力で戦うことのできる相手がどこを探しても見当たらず、武者修行中の黒須は退屈していた。『どうか見たことも聞いたこともない難敵と巡り合わせて下さい』と、大して信じてもいない神仏に祈…

《あらすじ》 時は平安時代初期。小野篁という若者がいた。身長は六尺二寸（約１８８センチ）と偉丈夫であり、武芸に優れていた。十五歳から二十歳までの間は、父に従い陸奥国で過ごした。当…

名だたる大名の中、男や、くノ一は、それぞれが仕えると決めた 大名の家臣の中で、最も低い身分から話は始まる。 言うなれば兵卒集め等の配下から始まる。最初はその身分の低い者から …

女性死霊術師・雨衣は、リンナバラ魔術国との戦争に参加する中で、不死者となった。 決戦から２５０年後。リンナバラのもと統一された世界は、科学技術を奪われた平和な箱庭となっていた。…

　月尾藩郡奉行・竹内丈左衛門の娘「りく」は、十八を数えた正月、代官を勤める白井麟十郎との縁談を父から強く勧められていた。 　家格の不相応と、その務めのために城下を離れねばならぬこ…

　史料による限り、都の雲井小路に住んでいた草匠（草紙書き）の雲景は、よく喋り、気さくで、驚くような交友関係を築き、偏った教養を携えたごく一般的な日出人だった。同時代の人狗（天狗の…