「命について」を含む小説

「どうしてこの何も無い世界に住むボク等が運命共同体だと思う？」 これは命の相対性を問題提起した短編小説である。

　私がもっと幼い頃。金髪でキラキラとした王子様のような人に出会ったの。 「そくしつなんかもつおとこのひとなんか、きらいなの」 「じゃぁ、姫だけしかお嫁さんにしないよ」 　側室の意…

第一回きつねマンドラゴラ小説賞応募作です。 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354055361575957

病に侵された弟を救えるのは、ただ一つマンドラゴラだけ。 姉よ、走れ。弟の命尽きぬ間に。

同性愛者であるが故に迫害され、パートナーを庇い夢半ばにして殺された雄ガエル “ミュー”。 魔女蜘蛛と契約した彼は『25歳までにダンサーになるという夢を必ず叶えること』を条件に人間…

トルイは大陸を支配した遊牧民族の皇子でしたが、今は兄皇子たちに命を狙われ逃亡中の身です。 トルイに付き従うのは、かつてトルイの父が侵略した国で生まれた少女ドロテア。 暖かい海…

停戦後、活躍の場を失った英雄(エル)ジェレフは、族長リューズの命により巡察の旅へと遣わされた。「当代の奇跡」と謳われた治癒術者であったジェレフは、部族領の辺境の町パシュムで、手足…

私は、卑しい人間でした。 私の半生は、常に卑しい物でした。 齢六十六で命短くなる日々に、幾多を思い出しても、卑しき物でした。 明日、私は生きられぬかもしれない。私は何処にもいられ…

　土蔵の中から、聞こえてくる女性同士の甘い吐息──年に一度、土蔵の桐箱に窓から差し込む月光で起こる奇跡。 　桐箱の中に保管されている銘刀の短刀『大月国重紅葉〔おおつきくにしげもみ…

これはバトルマンドラゴラにその命を懸けた人物たちの物語である。

生まれたことを喜ぶのは人間だけではありませんよ。 命を殺めることは日常ですよ。

アナザーエデンの二次創作で、とのことでアルドとヴァルヲでバルオキーで、としましたが、同じアナデンの別のキャラや別の場所でも成り立つ話か、とも思えます。 登場するコたちの名前の読み…

全ては一体の生命から始まる。 その生命がもたらす命の連鎖。 未練と絶望の果てに欲望の鎖が浮かび出す。 Catena Cupiditas 誰の欲望が誰を束縛するのか。 いつも彼方…

ある日、少年の前に現れた悪魔は、彼が呪われている事を告げる。 彼の周りにいる５人の女性達のうち、本物の運命の恋人であるたった一人と結ばれる事が出来れば、呪いは解ける。 もしも間違…

陰謀に立ち向かうひとりの青年とAIのお話。

主人公デルは、ある日家を訪ねてきた珍しい服の男の子を助けた。それをきっかけに親に家を追い出された。意味もわからずただ悔しくてなくデルのもとに、一人の少女が現れ、残酷な世界の真実を…

仕事を辞めて“俺”が夜勤スタッフになった安い老人ホームの二〇一号室には、悪魔がいる。 老人は真夜中だけ美しい若者の姿になり、「女の命を吸ってずっと生きてきた」と語る。 ひとりの女…

いつかどこかの過去か未来から来た「なにものか」と、「ある秘密を知った」ために命を落とした教授の助手の、レポートのような散文です。 ※ブログに上げていたものを再録しています ※「序…

僕は、＜神＞だ。 人間達は僕を＜神＞と呼ぶ。 だけど僕は、自分が何なのか知らない。確かに僕が思うだけで空は荒れ狂い地面は激しく揺れ、海が二つに割れることもある。 でも僕は、…

この世界では、僕たちは、二つに分けられる。 一つは「人間」で、もう一つは「人狼」だ。 人間国に住む、ガルイとリアナは一週間に一回ー日曜日にある人狼ゲームのために準備をするのが日…