【人間vs人狼】ゲーム

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【人間 vs 人狼】ゲームとは

この世界では、僕たちは、二つに分けられる。一つは「人間」で、もう一つは「人狼」だ。すなわち、役職はこの二つしかない。

僕たち人間の祖先が生まれたとき、神様は一方は人間、もう一方は、それぞれ決まった日に耳や尻尾が生えてくる人狼になるようにルールを設定した。高さ数十メートルの壁を境にして人間が住む人間国（にんげんこく）と人狼が住む人狼国（じんろうこく）は存在している。なぜ、神様が生まれてきた者を二つに分類したのか、明確な理由は今も分かっていないが、言い伝えられているのは、争わせることでそれぞれの国を発展させようとしたとか、シンプルに神様がこの争いをゲームとして楽しんでいるなどといったものだ。

神様は毎週、人狼国の人狼に試練を与えた。毎週月曜日に、神様は人狼国の中から一人人狼を選んだ。その選ばれた人狼はその週の日曜日に人間国へ行って、一人人間を殺して、心臓を持ち帰らないといけなかった。そうすれば、その者は【真の人狼】と呼ばれ、それを讃えられるのだ。

人間国も殺されっぱなしではない。やってくる人狼を殺して片方の耳を切り取ることが出来れば、その人間は【Respectable Person】（尊敬すべき人）と呼ばれ、それを讃えられるのだ。