俺とバトルマンドレイクで勝負だ!
只野夢窮
最終回
俺の名前は鈴木太郎! 私立マンドレイク小学校に通う5年生だ!
「おはよう!」と声をかけてきたのは
「時間ギリギリなんだから走らないと!」と俺たちを追い抜いていったのは
しまったああああ
「滅茶苦茶先生に怒られるぜ!」
「ああ、門から走り始めて急いでたアピールするぜ!」
俺たちは校内を走りまくって5年花組の教室についたが誰もいない!
否! 滅茶苦茶先生が床に倒れ伏している!
「滅茶苦茶先生ぃー! いったいどうしたんですか!」
「おお、鈴木に直似……お前らは無事だったんだな。いいから早く逃げろ。耳をふさいでな……」
髪の毛をケバケバのトゲトゲに染めて固定したいかにも異常者ヤンキーめいた男が教室に入ってきた! 扉の開け方が乱暴だ! ドガシャーン!
「けっけっけ~、もう遅いぜぇ~?」
「クソ、もう見つかったのか? 先生が時間を稼ぐから早く逃げるんだ!」
「GO,マンドラゴラ!」
髪の毛をケバケバのトゲトゲに染めて固定したいかにも異常者ヤンキーめいた男はどこからともなく栽培キット(小学四年生向け)をとり出すとマンドラゴラを引き抜いた!
「遘√◆縺。縺ッ繝医Φ繝√く蟆剰ェャ縺ョ縺溘a縺ョ驕灘?縺倥c縺ェ縺」
マンドラゴラが叫ぶ! 滅茶苦茶先生は即死!
「やめろー! マンドラゴラは人を傷つけるための道具じゃねえー! 俺とバトルマンドラゴラで勝負だー!」
「へえ、お前バトルマンドラゴラができるのか! まあ俺のマンドラゴラには勝てねえだろうけどな!」
「行くぜ! GO,マンドラゴラ!」
鈴木もどこからともなくとり出したプラントからマンドラゴラを引き抜く!
「遘√◆縺。縺ァ驕翫?縺ェ」
隣にいた
「押し返せ、GO,マンドラゴラ! お前にどれだけ化学肥料を使ったと思ってるんだ!」
髪の毛をケバケバのトゲトゲに染めて固定したいかにも異常者ヤンキーめいた男もマンドラゴラを引き抜き対抗する!
「逶ク謇九?繝槭Φ繝峨Λ繧エ繝ゥ繧よョコ縺励◆縺上↑縺」
バトルマンドラゴラとは! 「GO,マンドラゴラ」という合図とともにマンドラゴラをお互いに引き抜き、悲鳴を相殺させて耐え、先に死んだ側が敗北となるバトルホビーゲームなのだ!
「うわああああああ!!!」
髪の毛をケバケバのトゲトゲに染めて固定したいかにも異常者ヤンキーめいた男が耳から血を溢れさせ長年苦しみぬいた後即死!
「はあ、はあ……危なかった……」
「ほう、君が鈴木太郎くんだね?」
「誰だ!」
丁寧にドアを開けて教室に入ってきたのはいかにも貴族然とした碧眼金髪の青年だ! ドアを丁寧に開けている時点でヤンキーとは違うことが見て取れる!
「私はマンドレイク伯爵。君の父親と浅からぬ因縁がある男だよ」
「なにーっ! 最強のバトルマンドラゴラを求めてアマゾンの奥に消えた俺の父さんとか!」
「ああ、もしかしたら最強のバトルマンドラゴラの手がかりを君に教えているかもしれないと思ってね……君を追い詰めてみたんだ」
「そのためだけに皆を殺したなんて許せないぜ! 命は大事なんだお前は許せない死ねーっ! GO,マンドラゴラ!」
不意打ちのバトルマンドラゴラは無期懲役もありうる重罪だが怒りに震え少年法に守られた鈴木には関係のないことだった!
「迥ッ鄂ェ縺ッ繧医¥縺ェ縺」
「ふむ、その程度か……やはりあの男は君には何も教えていないんだね? まあ独学でそこまでできたんならむしろ賛美の対象だ」
「なにーっなんで自分のマンドラゴラを出して相殺せずに生きていられるんだ!」
「私ほどの存在になれば簡単なことさ。さて、ではお望みの通りマンドラゴラを出してあげよう。GO,マンドラゴラ!」
「縺頑ッ阪&繧薙?√%縺薙?縺ゥ縺難シ滓?縺?h縲∵?悶>繧医?∝ッゅ@縺?h」
「うわああああ!!!!!」
鈴木は都合よくマンドレイク伯爵の独り言を聞いた直後に即死!
「私は全日本バトルマンドレイク大会に出るつもりだ。もし自分の仇が取りたければそこに来て、決勝で私と戦うといい。さらばだ」
その日の夜。
「ただいまー」
「父さん! 父さんなのか! アマゾンで死んだって聞いてたけど!」
「確かにAmaz0nの倉庫の奥に閉じ込められた時は死を覚悟したけどな。何とか生きて戻ってきたぜ。そしてこれがマンドレイク伯爵に発送される前のマンドラゴラだ。すり替えてきた。今頃欠品騒ぎだろうな」
「倉庫の人がかわいそうだが自分のかたき討ちのためしょうがないぜ! ありがとう父さん!」
「おっといつお前にただで渡すといった? お前がこいつを使いこなせるかどうか俺に示して見せろ! 半端な奴に使わせると危ないからな!」
「わかったぜ父さん!」
「「GO, マンドラゴラ!」
「縺昴>縺、縺ッ譛ャ蠖薙?辷カ隕ェ縺倥c縺ェ縺???ィ吶&繧後↑縺?〒」
「繧「繝槭だ繝ウ縺ョ螂・蝨ー縺ォ縺ッ[讀憺夢貂?[蜉エ蜒咲⊃螳ウ][諠??ア轣ス螳ウ]」
「グワーッ!」
父親はなんかいい感じの雰囲気を醸し出す発言を稼いで即死しからずんば!
「一郎、お前ならもうこいつを使いこなせるだろう……マンドレイク伯爵……俺の旧友を、止めてくれ」
「父さん、俺は太郎だぜ」
「ここが、全日本大会の会場……!」
「すごい人出ね~」
「いやあしかし、本当に来るとはねえ。いやはや、君は称賛すべき人物だよ」
「そりゃあどうも。俺の仇を取らせてもらうぜ」
「私は?」「俺は?」
「…………私がAmaz0nで発注したバトルマンドレイクをパクったこと以外はなあ!」
「父さんのやったことだから俺は無実だぜ。父さんが死んだから遺産を相続しただけだぜ」
「よく言うよ! 自分で殺しておいて! もうお前は許さない、GO,マンドラゴラ!」
「GO, マンドラゴラ!」
ぶつかり合う悲鳴! 観客即死!
「くそっ、父さんのくれたマンドレイクをもってしても、お前には勝てないのか……!」
「この世に悪の栄えた試しはなしだ、死ね、鈴木次郎、死ねーっ!」
「俺は太郎だぜ」
その時だった!
「鈴木、頑張れ、負けるんじゃない!」
「お前は髪の毛をケバケバのトゲトゲに染めて固定したいかにも異常者ヤンキーめいた男!」
「お前が遅刻したことに対する罰則は終わってないんだからな!」
「滅茶苦茶先生!」
「それを返してください」
「欠品で怒られたAmaz0nの人!」
「俺はお前を信じてるぜー!」
「
「もし勝てたら二人っきりで囁きASMRしてあげる」
「それはノーセンキューだぜ
「なにい、ここから逆転されるだと!」
「みんなの声援がやつのマンドレイクの悲鳴を押し返している……今なら勝てるぜ!」
「うおおおおおお!!!!!」
「うおおおお!!!!!!!!!!」
どがーん!
「繧医≧繧?¥邨ゅo繧奇シ」
押し返された悲鳴がマンドレイク伯爵を直撃即死! 直似歿も即死! 暮須磨弩那もAmaz0nの人も滅茶苦茶先生も髪の毛をケバケバのトゲトゲに染めて固定したいかにも異常者ヤンキーめいた男も即死!」
「やったか!?」
自動判定システムが動作!
「優勝は、鈴木太郎選手です。おめでとうございます」
自動で優勝カップがベルトコンベアで流れてくる! 審判も当然死んでしまうため、自動で優勝者を褒賞できるシステムなのだ! 属人化排除の極み!
それを見てほくそ笑む影が二つ……
「ほう、鈴木の息子が大会に出るというから見てみたら優勝ですか、これは期待できますね」「しかし我らの敵になる可能性もある」
「その時はあいつをぶつけるだけですよ、クックック……」
「なるほどそれは名案だ、ハッハッハ」
笑う二つの影。幾たび死んでも鈴木の苦闘は終わらない。がんばれ鈴木! 戦え鈴木! すべての人類がマンドラゴラで死に絶えるまで!
次回、「出生の秘密。俺の母さんはマンドラゴラだった!?」に続く。
俺とバトルマンドレイクで勝負だ! 只野夢窮 @tadano_mukyu
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