お姫様の恋 ~アルンティル王国の王妃になった姫君の物語~

作者 松本 せりか

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★★★ Excellent!!!

13歳のお姫様セシリアは初恋の夢を見る。幼き日花畑で出会った金髪の青年と結婚の約束をする。
その夢は無惨にも砕かれ軍事大国アルンティル王国に嫁ぐことになってしまう。

人々から恐れられる国王陛下フレデリック。自分とは15歳も離れる国王と関係を築けるのだろうか。そしてこの国を蝕む毒草と呼ばれる人々を苦しめるものを持ち込んだ人物とは……13歳と幼いお姫様が奮闘し紡ぐ物語。

何よ注視すべきはこの設定の緻密さだと思います。これが説得力をもたらしてくれるのでそこに息づく人たちの行動に納得ができ物語に厚みをもたらしていると思います。
著者である松本せりか様の作品はどれも設定が細かく毎回感心させられます。
このあたりも見ていただけるともっと楽しめると思います。

設定も踏まえた上で読んで頂きたい作品です。

★★★ Excellent!!!

本作で出てくる王家は、かなりリアル路線ですね。
身分だけ「王様」「王女」「王子」で、家族の関係は一般と変わらないっていう、緩いタイプではありません。
いったん王に即位してしまえば、家族でも臣下になるので、ただ会うだけでも「謁見」の作法に従わなければならないとか。
王家に個人の自由の追求など許されないとか。
そういう厳しさをしっかり描いてくれてるので、そういうリアル路線の王家を読みたい方にはお勧めです。