「好き……？」を含む小説

　水野澪（みずのみお）は、先輩で生徒会長の青崎梨乃（あおざきりの）を尊敬していた。 　その憧れの感情から自身も生徒会に入ってしまうくらいに。 　しかし、その生徒会では度々だが素行…

昭和初期の帝都・東京。作家・大久保は逝去した恩師の全集を編むために、未亡人・妙子の元に通う事となる。同時に、彼の周囲では奇妙な怪異が相次ぐようになった。 大久保純：酒浸りの作家…

「俺、ちょっと馬鹿な子が好きだな」 　杉崎の台詞に、私の胸は高鳴った。もしかして――。そんなことを思った。 　勇気なんて、出さなきゃよかった。 即興小説トレーニング/お題：…

　主人公、結城昴（ゆうきすばる）は成平高校に通う平凡で少しシャイな高校二年生。 　そんな彼は、ドが付く程の真面目さと容姿の端麗さ、そしてその天然ぶりで知られている、同級生で幼馴染…

例えばあなたが最強の男であったとする。 例えばあなたが最高の知恵者であったとする。 それでもあなたは死滅するだろう。 なぜなら誰もいきのこるものがいないからだ。 サバイバルを空想…

『とーる』と『はまゆー』with愉快な仲間たちのわくわくホラー 一話もしくは数話ずつ完結のオムニバス形式の予定 不定期更新 レーティングは保険 とーる以外がメインの場合三人称 …

主人公　伊草　| 歌照《かてる》は１３歳の中学１年生。 偶然書いたノートの魔法陣から異世界へと転移してしまう。 そこは魔人国アシュランダーだった。 そこにいるのは人外の者たち…

東京都黄金区、人口三十八万人。 日本で一番、金持ちが集まる地方自治体である。 そしてそんな金持ち達を利用して金を稼ぐのが、自他ともに認める関東一の（守銭奴）探偵・東敏行（あずまと…

テレビでも水族館でも、もうこうなったらポスターとかだって構わない。南国の澄んだ海。そこを悠々と大きな魚が泳ぐ姿を見たことがあるだろうか。 静かな、そして青い蒼い、どこまでも碧い…

『怒っているわけじゃないけど、そんなに許されたいなら私の彼女になってよ。死ぬほど好きなんだよ。実際死んだあとも好きだし』 果てなき魔女はその特異性を失った。 それでも、彼女への…

「第13回角川つばさ文庫小説賞」　応募作品 　声優に憧れている美緒は、中学生になると放送部に入部する。 　初めての校内放送を終えた美緒のところに、一人の男の子が突撃してきて、…

訳あって、祖父母と共に生活する朱琴(あこ)。祖父母はパン屋さん「三国ベーカリー」を経営しているけど、売り上げが落ちていて経営のピンチ！ 私が社長になって、パン屋さんの売り上げを伸…

金泉姫は１３歳の中学一年生。 姫は、同じクラスの男子の天城碧からイジメられている。 ……はずだったのだが。 ひょんなことから、天城を好きだということに気づく姫。 この恋心、どう…

僕は、雨が大嫌いだ。 大切な人を連れ去ってしまうから。 家で飼っていたポチが死んだ日も雨、幼馴染が僕の元から去った日も雨、親が死んだ日も雨。 「だから、僕は雨が大嫌いだ。」…

幼い頃、姪の声が好きだって気がついた。 どうやったら、姪の声を独占できる？ どうやっても、姪の声は独占できない？ だったら世界が肯定する方法で、姪の声を手に入れればいい。 幼い…

　俺は殺し屋。好きなのはラジオを聞きながら人を殺すこと。でも不運なことに俺の好きなラジオスターは死んでしまった。俺は未だにそのラジオを聞き続けている。ヒットチャートはすっかり古く…

◇前野まいか（２４） 大手食品会社勤務。上坂チームの最年少。話題作りのために土日は頻繁に出かける。 中学生まではゲーム好きだったが最近はご無沙汰。流行りものにすぐに乗っかるタイプ…

スピッツの「ロビンソン」をイメージした小説です。 短編なので登場人物は主に2人のみです。 あくまでも私の中のイメージなので、こんなイメージで曲を聴く人もいるんだなくらいに思って読…

「さいとう　みさき」は二人いました。 でも今は一人での活動に戻りました。 理由は「妻は緑内障を煩わせた」からです。 だってこのままじゃ目が見えなくなってしまうから。 だから私は……

ショートショート形式の作品です。読み終えるのに時間はそうかかりません。 私たちが日常で目にする「色」について、少し皮肉を聞かせた文章で書いてみることにしました。