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- ★★★ Excellent!!!根性とは
世の中には創作論が山ほどありまして、どれも素晴らしいことが書いてあるわけです。私みたいなド素人は、どれを読んでも、なるほどと膝を打ちまくりです。そうして、そのうち膝が粉々になって、地面に這いつくばって、増えぬPVに白目を剥くのです。
本作はそんなゴミムシの背中を12cmのピンヒールでぐりぐり踏みつけながら優しく言うわけです、「たりてないわよ」と。
なにが? 根性が。
人によっては細メンソールでぐりぐりされてると感じる人もいるかもしれません。そうです、根性焼きです。現実でやってはいけませんよ。熱いし痛いし、何より意味がわかりませんから。根性の意味を知りたければ、タバコを体に押し付け…続きを読む - ★★★ Excellent!!!作品には作者の本質がにじみ出る。
以前、自分に肌には合わない異世界転移ものを無理に書いてみたけれど、売れ線のスカッとした話にはならず、どこかじめッとして重い物語になってしまったことを思い出しました。
好きなように好きなものをいっぱい書いていく。
そうすれば自然と洗練されていくものなのかもしれない。
あと、作者本人の人間性に磨きをかけなさいというお言葉に納得するとともに「それって難しいな……」とくじけそうになってます。
年齢に見合うだけの経験値がないんですよね。
そうか、だから物語もイマイチな出来なのか……と納得しました。
この「根性論みたいな創作論」は「作品を生み出すものとしての心構え」としては最高だと個人的には思う…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読んで・忘れる・創作論
1970年に発刊された古い時代の創作論をバイブルとしている。
何かあればそちらを参考にするが、かといって、それを横において書くわけではない。
読んで、忘れる。
創作論の使い方は、鞄の中のお守りのようなものだ。
カクヨム内にも創作論がたくさんある。
犀川ようさんの創作論には、「テクニック論」「根性論」の二つがあって、どちらも語り口が小気味よい。
内容も素晴らしい。
どこかから借りてきたような上っ面の綺麗ごとではなく、ちゃんと思考してきた人が書いているからだ。
にっこり笑いながら装飾のない銀のバターナイフを腹に突きつけてくるような文章になっている。
このシャープな…続きを読む