第三回 批評やアドバイスは一切無視しましょう

 いきなり、これを書いているわたしへの否定から入りますが、あなたは人からいただいたアドバイスや批評に対して、どう向き合っていますでしょうか。ストレートにダメ出しされて落ち込んだり、「そうか! ここをこう直せば良くなるのか」と自分のスタイルまでを変えて書いてみたり、読者の意見は神のお告げとばかりに受け取ってはいないでしょうか。あるいは、書き手同士の批評で思わぬ酷評をもらって、めげたりはしてないでしょうか。

 これらへの対策はとても簡単です。


批評やアドバイスは一切無視しましょう。


 褒めていただいたことだけをあなたの胸にしまいこみ、ネガティブなことはすべて無視してしまいましょう。物書きに一番不要なものは素人からのアドバイスです。昔からこれについて、最高の言葉があります。


野次馬根性


 というものです。彼らはあなたの創作活動への責任を負う気などまったくありません。好きなことを好きなように言って、あとは「知らんけど」で済ませてしまう人種です。そんな人たちに、あなたの楽しい創作ライフを傷つけられていいはずがありません。


 ここをこうするとより良くなります、のような、アドバイスを装った批評も無視で大丈夫です。あなたがそれに、「そうか!」と思って従ってみるのも悪いわけではありませんが、それに振り回されて、あなたの大事な個性がなくなってしまったら、何の意味もありません。たかが素人の文章に、序列や優劣なんてありません。あなたが書きたいものを書き、表現したいものを表現するのが趣味というものでしょう。起承転結とか三幕八場構成とか、そんな型に嵌めて書かないと文句を言ってくる人がいるのであれば、「うるせえ!」とだけ返して、粛々とブロックすればいいのです。


 繰り返しになりますが、素人の批評やアドバイスほどありがた迷惑なものはありません。それが一見理にかなったものであっても、あなたを惑わすだけで、何の薬にもなりません。


 あなた自身も、誰かの作品に批評やアドバイスをしたくなる時があるかと思います。ですが、そこはグッとこらえて、褒められることを褒めるだけにしてください。


 素人同士の批評やアドバイスは相手への迷惑だけでなく、自分自身を見失うのでやめておきましょう。これがわたしがあなたにできるアドバイスです。

 もしあなたがこのアドバイス自体を「うるせえ!」と感じたのであれば、本作を読むのをやめてしまってまったく問題ありません。それくらいに、批評やアドバイスというものは危険なものなのです。


(とはいいながら、続けさせてはもらいますね)

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