「思い出 記憶」を含む小説

北国の辺境で思いがけず再会した、かつての旅の仲間たち。しかし、少年カテナは記憶を失っていた。 戸惑いながらも一行は何とか再び仲間となり、廃炭鉱に棲むという獣人“狼男”の探索に乗り…

主人公は好きな人と付き合え、とても大切にされているはずなのにどこか切ない思い出がある。 一緒にいてとても楽しい、たまに喧嘩もする、でもそんなことより心の奥底に眠っている記憶が蘇っ…

……忘れたいと思う記憶や思い出を消せるという不思議な珈琲の噂があった。 「なんで俺はこんなことをしなければならないのかね……」 これは忘れたい記憶を持つ人間に忘却という救いを…

誰にだってある黒歴史。 失敗だってあるだろう。不幸だってあるだろう。絶望だってあるだろう。 とびきりの黒歴史、無料で回収できますよ。 でも、回収後の返却は出来ませんので、くれぐれ…

春の訪れを感じさせる風に吹かれると、蘇る記憶。ひととき旅をした覚えは確かにあるけれど、その場所には二度と辿り着けないかもしれない――そんな想いを綴ったショートショートです。

金木犀の香り漂う秋のこと、ある田舎出身のサラリーマン芹沢零人（せりざわ　れいと）は高校時代のクラスメート森宮香織（もりみや　かおり）との約束「10年後にまた金木犀の木の下で逢いま…

古希を迎えるわたしは、孫が落とした消しゴムで遠い日の記憶が蘇った。 木造校舎と、卵焼きのにおい。

セスナ機が墜落した現場で、わたしは一人の子供に出会った。 「欲しければ取り戻しにおいでよ。梟のところに」 謎の言葉を残し、子供は去った。 わたしの姉の頭を抱えたまま。 あれは…

孤独に思い出を再現しようとしていた人が、孤独ではなくなり、救われる話です。

五年以上前の記憶が消えている私の、少しだけ覚えている人生の感想（詩） 調子悪い時の詩は不快かもしれません。

ある日、中秋の名月だった頃の話。人の記憶というものは忘れるようにできていて、その事実を日々生きていく中でも、とても悔しく思っていた。ふと母親が口ずさむその歌に、奥深くにしまわれて…

失恋を忘れたい男の元に現れたのは、記憶掃除屋を名乗る一人の少年だった。

神無月の連休に京都を訪れた明子は、一匹の狸の思い出話に耳を傾ける。京都二条の裏側でバーを営む一匹の狸が、かつて毛玉だった頃に過ごした人間との記憶と、異類達との交流譚。

「薫の25歳の誕生日　薫を守れ！」 　薫の幼馴染みであり恋人の時雨の部屋には古びた紙に殴り書きで書いてあるメモがあった。 　その言葉の意味を薫も時雨も覚えていなかった。 そし…

ゆるくゆるく更新します。 ———— 巴里 虹（ともさと こう）は、食人について、流音 一政（りゅうね かずまさ）から話を聞かされる。 それがどうしたと思った巴里だったが、不意…

突発性親愛記憶欠落症──。 親しい人との思い出がすぐに消えてしまう病気にかかってしまった君と僕。 お互いの記憶を忘れないように決めた合言葉。 だけと君は突然……。 すこ…

男と女、善と悪、赤と青……。 それぞれが混じり合わさった時、 朝露に濡れた、美しい紫の花の芳香を嗅いだ。 　街が一望できる見晴らしのよい公園で、青木純一という青年は、意を決し…

驚いた経験から小さな話まで自分にあったこと、目の前で起きたことを思いだして書きます。びっくりしながらも、自分でも気づかないうちに色々と観察して記憶に残っています。いずれ変形昇華さ…

ゆあん様の自主企画『筆致は物語を超えるか【海が太陽のきらり 】』参加作品です。 https://kakuyomu.jp/user_events/11773540548917438…

孤独な主人公のモノローグ的短編小説です。 孤独な社会人がある日出会った犬と少女。主人公は昔の思い出にもう一度出会うため短い旅に出ます。しかしそこに求めていた思い出は存在しませんで…