「陳」を含む小説

▼前作、第十五章から第二十六章はこちらです。 続三国志演義II─通俗續後三國志前編─ https://kakuyomu.jp/works/1177354054884740663 …

乱歩賞作家・海渡英祐先生に「この作品はレベルが高い」と喜ばれました(先生は当時カルチャースクールで講師をされていた)。 その勢いで内藤陳先生のお店にも、「読んで下さい!!」と原稿…

裏切者「魏延」 三国志演技において彼はそう呼ばれる。 しかし、正史三国志を記した陳寿は彼をこう評した。 「魏延の真意を察するに、 　北の魏へ向かわず、南へ帰ったのは、 　単…

三国志が、三国として争う少し前。 呂布という男がいた。その男は、部下の裏切りによって、その生涯に幕を下ろした。 そんな呂布軍最後の戦い、徐州の戦いを呂布の部下たち、陳宮、高順、宋…

▼前作、第一章から第十四章はこちらです。 続三国志演義─通俗續三國志─ https://kakuyomu.jp/works/1177354054884106768 ※ 陸機と…

　陳粋花は、秋王朝ではじめて行われた、女性も含む官吏登用試験”課挙”に登第。文官として秋王朝のため働きます。 　一方、秋王朝の周辺では、皇弟の袁拓が棄明にて謀反をおこす。

趙は危機に瀕していた。漢の大将軍にして「国士無双」の異名をとる韓信がこの国に迫りつつあったからだ。趙を牛耳る陳余の信用も得られない中、趙の名将・李牧の兵法を受け継ぐ李左車は、絶望…

わしが賈似道(かじどう)だ。南宋の後期、理宗・度宗・恭帝と三代の皇帝に仕え、紛れもなく権勢をふるった。だから権臣とよばれても文句はない。だが、奸臣だ、売国奴だといわれれば、異議が…

深更、台城にかかる満月に影が映った。長江めがけて跳躍するクロの影が映し出されたのだ。食いちぎった梁帝蕭衍の首をくわえていた。城内の多くの民が、満月に映るクロの姿を目にした。｢これ…

頭上にスルスルと縄梯子が下りてきた。上空に揚がる大凧から下りてきたのだ。凧は海からの風にあおられ、天空高く舞い上がっている。葛徳は縄梯子を伝い、天空に向かって登っていった。地上か…

あれから二年、オカマバーのママ、ナーティ白雪は日常に戻っていた。そこへ盟友の洞嶋レイから入る一本の電話。軽い人助けの予定が、とんでもない方向へ。 百五十兆円の“徳川の埋蔵金”は本…

宇宙とは天地古今、いいかえれば空間と時間のことで、前代未聞の肩書といっていい。「おれは、やるからには森羅万象、宇宙に存在するすべてのものを支配したい｣。侯景の真面目はここにある。…

　　梗　概 前漢初期、嶺南《れいなん》に南越《なんえつ》国という独立国があった。国都は番禺《ばんぐう》（広州）、国王は趙佗《ちょうた》、中原《ちゅうげん》のもと趙国の出自である…

　ひかりは身体の小さなことにコンプレックスを持っていた。アルバイト中、暴漢に絡まれたところを助けてくれたのは、OLでありながら陳式太極拳の使い手であるレイであった。弟子入りをお願…