「異類婚姻譚 あやかし」を含む小説

両親の都合で祖父母の住む田舎――神凪町へと単身渡る。 10年ぶりに訪れたド田舎を満喫しよう。 そんな考えは突如として現れた異形の存在によって大きく打ち砕かれることに。 人間の…

とある山に、いたずら好きなキツネがいた。「お紺」という名の彼女は、女の絵に化けて男を騙そうとたくらんだが…… 昔話「錦絵から出てきた女の人」を元に、アレンジして書いた恋愛小説で…

とある山に、いたずら好きなキツネがいた。「恒司」という名の彼は、人間の男に化けて女をひっかけようとたくらんだが…… 昔話「正体のばれたキツネ」を元に、アレンジして書いた恋愛小説…

Twitter企画〈#文披31題〉参加作品 若者の姿に扮して人里に降りる龍神と、社に祀られ自由を奪われていた娘。 気に入って攫ってきたはいいものの、 しきりに下界の様子を気にす…

この村には、身寄りのない娘は村人達から忌み嫌われ、鬼へ嫁に出されるという噂があった。 その噂が現実となった時、鬼と少女は出会うこととなる。 この二人が出会ったのは偶然という名…

新天地で一人暮らしをはじめた僕が出会ったのは、キツネを自称する女子高生だった。 協力・茨城県龍ケ崎市

時は遡ること二十余年。さるアラブの街に遥か彼方東の草原より遊牧戦士の一団が押し寄せてきた。この遊牧戦士の一団にアラブの騎士たちは敗北した。しかし彼らは敬虔なアラブの騎士たちの姿勢…

テーマは異類婚姻譚（たぶん）。 夏を感じる3000文字ほどの短編です。 （きつねびそう……と読んで貰えるとうれしい） ※にいな様から美麗な表紙絵を描いて頂きました。近況…

時は大照四年。 “名無し”と呼ばれる娘は、時代から取り残されたような山里でようやく生を繋いでいた。 死んではいないだけの色のない日々は、しかし帝都からの訪問者を皮切りに目まぐるし…

　時は2020年。東北の田舎に住むとある男子学生が居た。名前は鶴川裕二。そんな彼は、ある日、自宅の外で 　苦しんでいる鶴を発見。哀れに思って、一晩世話をしてやることにした裕二だが…

山を統べるヌシといわれる『あやかし狼』の朧は、ある晩、山の中で人間の子どもを見つけました。 目隠しをされたちいさな女の子を護るため、狼は水神である白蛇に願い、ヒトの言葉と身体を手…

振袖を着つけてもらったミヤは、片思いの相手と初詣に行くはずだった。 待ち合わせ場所で、彼が、別の少女と楽し気に話しているところを見るまでは。 逃げて、逃げて、逃げて。 行きつい…

神か仏か、はたまた鬼か――？　月下に舞うは異形のもの。 歳時に寄せて語りゆく、幽玄なるものたちの物語。 「いつかの日本ぽいどこか」を舞台にした、似非和風ファンタジー掌編集。一話完…

盆の宵宮祭りのあいだだけ人間になれる狐の神さまと、主人公「たまり」の物語。

生薬屋で働く許仙が助けたのは、白い着物の美少女。そこから二人の恋が始まるが……

神事を司る祈乙女は、皇族から選ばれた未婚の女性。そして皇族を守る一族の武官である輝更義（きさらぎ）は、今代乙女・水遥可（みはるか）の大大大賛美者（ファン）である。新皇帝の即位に伴…

高校二年生、私は命の残量を知った――――――― 重度の心臓病と診断され、自暴自棄に歩き回っていた深夜、彼女―――幸村凪紗はある教会に足を踏み入れる。そこで出会った口以外の顔無し…

　古来より、人と妖は共存してきた。 　この中で恋に落ちる者も多くいたことから、日本では人と妖の婚姻が認められるようになった。 　この春、高校生になった綾崎十和（あやさきとわ）もそ…

水底に抱かれ眠るうつくしい女に、少年は供物として捧げられた。 『山神の娘』と呼ばれる、異形の血を引く末裔の女――蝶。 蝶の『供物』たる少年、夜杜。 繰り返される言葉の、結ばれ…

根の国に近い「箱庭」は、夜の世界である。 そこは朝も昼もないが、温かな安寧の闇に満ちている。 野生の椿が生い茂る屋敷に暮らす青年・長夜（ちょうや）は半身を失った日、山で女の赤ん坊…