概要
天つ風 雲の通ひ路吹きとぢよ こっちは気が気じゃないんだたのむ
Twitter企画〈#文披31題〉参加作品
若者の姿に扮して人里に降りる龍神と、社に祀られ自由を奪われていた娘。
気に入って攫ってきたはいいものの、
しきりに下界の様子を気にする娘がいつか出ていってしまうんじゃないかと、龍神は気が気じゃありません。
娘ののぞみは叶えてやりたいが手放したくない龍神、
そんな彼の気も知らず天上での暮らしを謳歌する世間知らずの娘、
ふたりが出会い育むさいわいについての掌編集です。
時系列は多少前後しますが、おおむね順番どおりに進みます。
関連作はこちら
https://kakuyomu.jp/works/16817139556201520514
若者の姿に扮して人里に降りる龍神と、社に祀られ自由を奪われていた娘。
気に入って攫ってきたはいいものの、
しきりに下界の様子を気にする娘がいつか出ていってしまうんじゃないかと、龍神は気が気じゃありません。
娘ののぞみは叶えてやりたいが手放したくない龍神、
そんな彼の気も知らず天上での暮らしを謳歌する世間知らずの娘、
ふたりが出会い育むさいわいについての掌編集です。
時系列は多少前後しますが、おおむね順番どおりに進みます。
関連作はこちら
https://kakuyomu.jp/works/16817139556201520514
褒めてもらうとたけのこのように伸びます!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!初めから決まっていた二人の出会い——けれど絆はゆっくり育っていく。
生まれた日に雨が降ったから、というだけの理由で龍神に捧げられる定めとなり、十五の歳まで社に押し込められて育った娘、幸(ゆき)。
短いエピソードがいくつも折り重なるようにして、彼女が捧げられた龍神だけでなく、小さな風神や他の神々まで、いろいろなものに見守られ、大切にされて少しずつその名の通り幸せに、ゆっくりと絆を深めていく様子がとても素敵でした。
龍神様が、待つ覚悟を決めながらも少しもだもだしているところも大変好きです。
そして、「その名前」で名を明らかにしてくれた小さな風神との親交も、人とは違う存在であることを改めて感じ、少し切なくて——。
可愛い娘さんと優しい龍神の心温まる…続きを読む