概要
伝承の息づく町で出会った少女との冒険と恋。現実の町が舞台のご当地小説。
新天地で一人暮らしをはじめた僕が出会ったのは、キツネを自称する女子高生だった。
協力・茨城県龍ケ崎市
協力・茨城県龍ケ崎市
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!現実と虚構の陸続きなストーリ展開、そしてラブ
まだ龍ケ崎市駅が佐貫駅と呼ばれてた時に通ってた人間ですが、懐かしい。たしかにホームがやたらカーブしてました。当時は発車メロディーは普通だったけど、かわりに『マザー牧場の最寄り駅ではありません』との注意書きがあったりしましたが(マザー牧場は佐貫町駅)、今はもうないのかしら。
そして女化町。少し前にテレビで地名に関する紹介されてましたが、まさかここを舞台にした小説が出てくるとは。
女化と龍ケ崎を舞台にした、妖怪たちと主人公の交流が主な話です。女化の狐、蛇沼の蛇など、実在の伝承を下敷きにしつつ、作者の確かな筆致で描く龍ケ崎はまさにリアル。現実と虚構のモザイク模様がたまりません。
それ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!実在する土地であやかしたちとの日常を描くご当地ファンタジー
突然引っ越しを決めた叔父に勧められ、叔父の住んでいた茨城県龍ヶ崎市の家に代わりに住むことになった椎葉八郎太。なかなか住みやすそうな土地でさっそく気に入った八郎太だが、地元に住んでいる女子高生の栗林夕声からとんでもないことを聞かされる。なんと彼が住むことになった龍ヶ崎市には人間に変身するあやかしが多く残っており、そこでは人間とあやかしの異類婚がごく普通に行われているというのだ! さらにこの夕声もただの人間ではなく……
あやかしが身近に住んでいる土地というのはファンタジーな設定だが、実はこれは実際の土地に紐付いた設定なのである。作中に登場する女化神社というのは実在するし、民間伝承である狐の嫁入…続きを読む