「そら」を含む小説

5年前の年初めに【レコード】というこの世全ての知識を得た少女、白野実満(しろのみちる)と、【レコード】に記録されない唯一の存在であり、前向性健忘の少女、空見心(そらみこころ)は、…

「僕はね、なーんにも無い所へ行きたいんだよ。日本中で特に誰も注目しない、期待しないような所。 例えばそこで平気で暮らしているような若者が、もしとんでもない音楽の‘種’を隠し持って…

これは同じ地球だが、魔術やレベル機能といったものがある世界線のお話。いじめられっ子だった鈴木空（すずき　そら）は路地裏で怪しい老人に会い、安心を得るために昔をやり直す・・・。 自…

西暦2134年、9月9日。 国立三葉大学に通う早坂美来は、同じ大学に通う先輩・楠木努をデートに誘う。目指すは本の街、神保町。気合を入れて臨む美来に対し、本好きである努は純粋に買い…

　ふたりがけのシートが向かい合っているボックス席に、ぼくはひとりで腰掛けていた。 　車窓は夕焼けを切り取っていた。もしかすると朝焼けなのかもしれなかった。黄金に朱を流しこんだかの…

いつからか澱んでしまった世界から這い上がりたい、一人の人間の心象です。

青春的距離。それへ近づけば近づくほどに青春謳歌者となることができるらしい。 この距離を縮めることは容易いことではあるが、何故か主人公には縮まらない。 彼自身は思春期の気まぐれと言…

あついひのことです。 ちからなきしょうじょがめざめました。 かのじょはおもいます。 ――わたしはどうしてめざめたのだろうか。 しゅういをみわたしてもいちめんのきぎばかりで、そこが…

長く続いた剣と魔法の時代も終わろうとしていた。 人は剣や杖に代わり、銃を手に取るようになっていた。 長く生き続け、この世界で最後の1匹となったドラゴンは、時折挑戦しに来る冒険者…

※改稿中です（旧・作品名：『果てなき碧、銀翼の双蝶』） 熱い展開、仲間たちの絆がまぶしい、空戦×ラブコメ！ 戦闘機好きはもちろん、興味のない方でも楽しんで頂けるように執…

遠い遠いその昔。 里には人が住み、山にはあやかしが住んでいた。 光の下を好む人間たちと、闇の中にだけ在る者たち。 混ざってはならない。 決して、決して──。 朝と夜の隙間に、お…

ﾀｲﾄﾙはｲﾀﾘｱ語で(誰にも邪魔をさせない)です。 僕は君に何かしてしまったかい? そうなら、謝るから 戻って来ておくれ…… 君がいない人生なんて絶えられない…… 離れ…

詩や童話など、頭の中に浮かんだ言葉をつらつらと書いてます。

夢月七海様、同題異話、12月号参加です。同じタイトルをいただき、別の作品を書くというもの。 プラネタリウム「スペース・ドーム」に勤める解説員、星歌と天文台の研究員である星歌の旦…

恋に落ちてしまった大学生の殴り書きです。 溢れることを知らず、広がり続けるこの想いを綴ります。 宇宙とかいて、"そら"と読みます。

1933年。世界恐慌真っただ中、アメリカ合衆国で人類初のヒーローが誕生した。 ヒーローは特別な力を持って悪から市民を守っていた。そんな姿は、世界恐慌によって極貧を強いられていた市…

【中編】ある水族館に生まれた小さなイルカの男の子。 彼が求めるのは「人間の笑顔」 生まれつきハンデを背負ったイルカと、一人の少女の出逢いと別れの物語。 （全１１話＋あとがき）

──4月19日、火曜日。 僕、日向蓮(ひむかいれん)は、人体自然発火現象によって焼死した── 何の変哲もない普通の人間だったにもかかわらず、突如として焼死してしまった少年、蓮。そ…

古びた団地で暮らす水音と、隣の部屋に住んでいる睦生。それから学校に来なくなった史。小学生の頃、一番仲がよかった三人は、中学生になった頃からバラバラになる。それぞれ生きづらさを感じ…

自主企画「同題異話　九月号」参加作品。 ――その世界には、そらとぶ宅配便がありました。 そんなそらとぶ宅配便で働く『私』の、旅のお話です。―― ※ファンタジーですが、…