ワタシたちは世界の中心に散る

あついひのことです。
ちからなきしょうじょがめざめました。
かのじょはおもいます。
――わたしはどうしてめざめたのだろうか。
しゅういをみわたしてもいちめんのきぎばかりで、そこがどこかをはっきりとさせるようそはひとつもそんざいしませんでした。
ところどころにあながあいたきたないいふく、てにはまっかなてがみ、そのたはいっさいありません。
かのじょはたちあがり、そらをみあげました。
たいようさんだけがみかたなのかもしれません。なぜならかのじょにぬくもりをあたえるのは、せかいをてらすそれだけだからです。
しょうじょはまえへとすすみます。


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