宇宙。
あずきさん
第1星
私は、恋をした。
いや、恋に落ちたという方が正しい。
友達が連れて来た君。初めて声を聞いたあの日。それが全ての始まり。
私は、君の声をもっと聞きたいと思った。
でも、聞いても聞いても満たされないんだ。
聞くたびにもっともっと聞きたいと、求めてしまう。恋に落ちたのだ。
その想いはまるで、宇宙が広がっていくような、どこまでも広がり続けていくような感覚だった。
でも、当時私は、付き合っている人がいた。だから、自分の気持ちに気づけていなかった。
いや、気づかないふりをしていた。
私の想いは広がり続ける、宇宙のように。
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