ドラゴンと宇宙(そら)から来た男

長く続いた剣と魔法の時代も終わろうとしていた。
人は剣や杖に代わり、銃を手に取るようになっていた。

長く生き続け、この世界で最後の1匹となったドラゴンは、時折挑戦しに来る冒険者を返り討ちにしてはヒマを潰していた。

そんなある日、ドラゴンの前に銀色の宇宙船が降りてきた。
宇宙船から現れた男はドラゴン見て驚く。
彼が旅してきた星にはドラゴンはいなかった。
ドラゴンにこの星に降りた理由を聞かれ、男は答えた。

「カミさんを埋葬するためだ」

そう言うと、男はドラゴンを相手に話を始めた。
自分が旅をしている理由、この星に来た理由。

異なる世界に住む男とドラゴン。
互いに1人と1匹になっても、生き続ける理由とは何なのか。
1人と1匹が語り合う、たった一夜の短いお話し。

こちらの作品は「小説家になろう」の方でも投稿しています。