万能で、強くて知識が広くて料理上手のお人好し。
しかしてその内面はまるで悪童の様なところも併せ持つ苦労人。
西に困る人あれば、嫌な顔をしながらも助け、東に心無いバカをみつければ徹底的に叩きのめす。
無茶振りをする偉い人、憎めない美人(大食漢)、生意気なガキに、ことある毎に自分を駆り出す憎めない隣人達。
何でも屋稼業は楽じゃない、本業は魔剣技師の筈が気づけば鉄火場に踏み込んでいる。
ぐだぐだ言いながら、しかし彼は今日も行く。
魅力的なキャラと、古くラノベを嗜む人達ならお、と感じるような読みやすく、ストレス少なく読める内容です。
お茶請けや、いやさ、グラスとおつまみ片手に読むのが良い──そんな作品です。