「寺」を含む小説

『宮本武蔵ゆかりの場所』とされる寺院が立つ、とある街に住んでいたわたしの嘆きです。ゆかりがあったのは事実らしいけどかなりの事実誤謬があって、寺にある立派な石碑すら記述が間違ってい…

ゲームシナリオライターのエフ氏は、昨今の業界の縮小傾向に悩んでいた。 彼の友人曰く、『草食系』を通り越した『僧職系男子』が増えているからだとのこと。 ただでさえ仕事が減っていく中…

◆あらすじ 阿王凱（あおう・がい）が、阿修羅大王（あしゅらだいおう）の力を得て、その娘、舎脂（しゃちー）が帝釈天（たいしゃくてん）にさらわれたのを救いに行く。 四王の仲間ととも…

【KAC2022参加作品　第１回題目　二刀流】 戦国の世が終わり、徳川の栄華が始まった時代。 かつての二刀流の剣豪として活躍した、房州石守孝宗（ぼうしゅう　いわのかみ　たかむ…

「君、もう人間じゃないから」 小さい頃から体の弱い子供だった。 外で友達と遊んだ記憶もほとんどない。 本当の親も知らない。 赤ん坊の時に寺の前に捨てられているのをその寺の住職が…

仕事で疲れ切った俺（26歳）が自宅でひとり寂しく晩酌してると、スマホが通知音を出した。いとこの女子高生からのトークじゃん。 「あたしのことセフレにしてよ」 なんだよこれ。思わ…

　高校生でヤンキーのボス、「佐花シバ（さばな しば）」には妹がいる。 　そしてその妹、ヤンキー少女の「佐花奈良（さばな なら）」には付き合っている少年「半寺令央（はんでら れお）…

韓国の古典書｢三国遺事」に収録されている新羅のお話をアレンジした昔話風の物語です。

　梔子こう子はごく普通の女子高生だ。——と、本人は思っていたのだが、ある日、実家が寺である、隣のクラスの男子生徒にお前は霊だと言われてしまう。 『梔子こう子！　お前は既にしんで…

１５８２年、本能寺。猛火に包まれた本能寺で腹を切った織田信長であったが、目覚めたらそこは６６６年後の未来だった！？そこは怒り狂う神仏のために滅びかけた世界。彼らに対抗するため、未…

政界の要人を数々輩出し、国中にその名をとどろかす名門忠清寺（ちゅうしんじ）の僧見習い・空隆（くうりゅう）と澄史（とうし）。容姿端麗なだけでなく、何をやっても随一の空隆は早くから神…

居城で爆死したと思われた老将、松永久秀が本能寺に現る！　驚愕した織田信長に、久秀が持ち掛けた話とは。天下統一を裏で仕掛けた男たちの物語。

そこそこの企業に勤めるそこそこの会社員大喜寺健太は独り立ちし悠々自適な生活をする事に強い憧れを持っており、常に金や権力に繋がる人脈を得る事を考え損得感情を重視して生きていた。 …

時宗の寺にホームステイしに来たジム。彼曰く、踊念仏はもっとドープになるのだそうだ。

全世界で筆者しか書けない大友軍記の物語 大友興廃記という本の作者の生涯を、作品の内容から類推して書いた創作小説。 ２３巻に渡る大作を全て読んで現代語訳するような変人は筆者以外、…

人物 　与吉　裏長屋に住む左官職人 　お留　与吉の女房 　与助　与吉の息子 　お玉　与吉の娘 　ご隠居　長屋の大家 　法念　近所の寺の若い僧侶 　天蓋坊　風来坊の壮年僧侶 …

―― CAST ―― （武田信治） 主人公。趣味は俳句と妄想。婚歴あり（バツイチ）。どちらかと言えば残念な部類のアラフォー管理職。「のぶはる」と読む。毘沙門天と深い関わりを持つこ…

中原では織田信長が長年の宿敵であった武田氏を長篠の戦いで破り、本願寺の最終要塞石山を開城させ、畿内を中心に急速に版図を広げる。信長が天下人へと上り詰めようとしていたとき、九州では…

12月24日。 北海道の高校生たちは翌日から始まる冬休みに奮起しながら、もう一つの行事に心をときめかせていた。 雪が降りしきるホワイトクリスマス。 粉雪が教室の外の世界を埋め…

ぼく鈴本　晴（すずもと・はる）は、水曜日にお坊さんの遠里（とおさと）さんととりとめのない話をする。ただそれだけ。ぼくと遠里さんって、友だち？