見事な作品でした!
アラフォーでバツイチ。管理職だけど常に下心で満たされているような、どこか残念な男性。でも悲壮感とかそういうのはなく、ポジティブで前向きな、武田信治(のぶはる)さんという方が主人公です。
そんな彼は、七福神の1人、毘沙門天の生まれ変わりじゃないかと言われ始め、ある美女と行動をともにすることに……。
待ち受ける、七福神のその他諸々のメンバー。彼/彼女らのキャラクターが実に濃いこと。
信治さんも相当コメディー色が強くて、それだけでも満足なのに、取り巻くキャラが個性的すぎて、もう何と言うかツッコみきれないくらいですね(笑)。
そんな彼/彼らが織りなす物語が面白くない訳ありません。そして、珍道中の辿り着く先は??
ちなみに、アラフォー世代が読むと、随所に懐かしいフレーズが登場するので、世代の方はおすすめです。でも、先述の通りストーリーもめちゃめちゃ面白いので、Z世代の方も楽しめます! 個人的には、映像化も希望します。
おすすめです!!
「オン・ベイシラ・マンダヤ・ソワカ!」
真言を唱え、男は毘沙門天へと変身を遂げる。しがない会社員から、戦いの神へ。すべては愛するひとを護るために!
──という感じでカッコよく決めたい、主人公の信治。バツイチアラフォー。
俳句をたしなむ風流人の彼は、ある日祥子という謎めいた美女と知り合い恋をする。
なんとかして彼女とイイ感じになりたい! という一心で、信治は『毘沙門天の生まれ変わり』としての修行を始めるのだが……体は思うように動かないし、謎の七福神や元妻に翻弄されるしで、もう大変。そのうち何故か、異形の妖たちとの全面対決に!
どうする? どうなる?! 妄想爆発アラフォー男の底力、とくとご覧じろ!
昭和ネタがわからなくても大丈夫。七福神や俳句についても学べますし、妄想を拗らせすぎた信治の心の声や目の回るような超展開も面白く、幅広い年代の方が楽しめると思います。
俳句が趣味なごく普通のアラフォー管理職・通称「シンジ」の正体は毘沙門天!?
突如現れた謎の美女・祥子を守るため!
気がつくと未知なる力を開放し、鬼たちを倒してしまった!
そこからシンジの、「立派な毘沙門天になるための修行と戦いの日々」が始まる――!!
妄想癖もあるけれど、どこか優し気でとぼけた雰囲気をまとうシンジは、読者にとってとても馴染みやすいキャラ。
そんな彼が、カッコいい真言を唱えて敵に立ち向かう姿は、まさに正統派ヒーロー!
横で彼を支える祥子がまた、大人可愛い美女で。多くの読者のハートをつかんでしまいます。
周りを固める「七福神」仲間たちも、個性ありありな愉快なキャラばかり。
ワクワクするストーリーに加えて、アラフォーなら誰もが「忘れてた!」「懐かしい!」と叫び出したくなる古き良きネタの数々(笑)。
ネタ元がわからなければ、コメント欄をのぞいてみましょう。みんながそろって突っ込んでくれてます。
細かなネタへの気配り、スピーディな展開など、読者を飽きさせない工夫が山盛りです!
字数を感じさせず、あっという間に読めてしまいますよ。
心躍らせ、笑いながらノスタルジーに浸ってみたい、オトナなあなたにぴったりです♬
第五章読了時のレビューです。
昭和ネタがちょいちょい出てくる、ちょっと冴えないアラフォーサラリーマン、信治ことシンジ。
どこにでもいそうな彼が出会ったのは、艶やかな美人の祥子さん。
不釣り合いそうな二人ですが、出会って早々信じられない事件に巻き込まれてしまいます。
その事件を仕込んでいたのは、なんと七福神たちだった──!?
シンジの中の毘沙門天を覚醒させるため、周りの七福神達があの手この手でシンジを攻め立てます。
そんな危機の連続に、毎回巻き込まれてしまう祥子さん。
シンジは毘沙門天としての覚醒を遂げるのか、祥子さんとの恋路は果たして上手くいくのか。
個性豊かな七福神の面々や、随所に散りばめられた懐かしのネタに、クスリと笑わされること請け合い☆
アラフォー世代以上推奨の、痛快アクションストーリーです!
真の力が発動するとき、アラフォーの主人公は自分が憧れの「あの」ヒーローだったことに気づくのだった!(え、今頃?)
真言を唱えて闘うヒーローたち(七福神)が活躍する和風アクションバトル。
彼らの正体とはいったい?
ラッツ&スターが口ずさめる世代へ贈る抱腹絶倒のエンターテイメントです。
さあ、わかるやつだけ、ついて来い!
頼りないけど伸びしろのありそうな主人公と、色っぽい謎のヒロインの行く手に現れるのは、果たして敵か味方か。
迫力に息を飲むアクションシーンに散りばめられる懐かしのネタの数々。
切れの良い文章の冴えに惹かれます。
とぼけた道行きに垣間見える教養の深さと詩心も魅力。
連載中につき<第十二話>まで読了。
最新話の第三章までを読んでのレビューになります。
このタイミングでレビューする目的はただ一つ、連載を一緒に追いかけてほしいからです。
何と言っても、とにかく面白くて、お勧めしたい要素が満載だからです。
主人公はちょっと冴えないアラフォーの武田信治。彼がとある寺で妖艶な美女「祥子さん」と出会う所から話は幕を開けます。
彼女の話では信治は毘沙門天の生まれ変わりだというのです。
運命的な美女との出会い、その乗りやすい性格もあり、信治は毘沙門天として祥子と二人、『七福神』をめぐる冒険へとの乗り出します。
あらすじ的にはこんな感じですが、もちろん楽しいのはここからです。
煩悩いっぱいでも、なんとも可愛げのある信治、とにかく綺麗でかわいい祥子さん、なんともトボけた七福神のキャラクターたち。
あくまで日常世界がベースなのですが、彼らの戦いぶりはファンタジー要素が潜み、舞台設定も独特でするすると作品世界に引き込まれます。
二人のキャラクターが次に訪れるのはどんなところだろう?
どんなことが彼らにおこるんだろう?
その行く末を、時に笑いながら、時にハラハラしながら、活字から見守る時間のなんと楽しいこと。
さらにこの物語、冒頭に俳句が仕込んであり、そこからして独特の雰囲気が作られています。
この工夫は本当に素晴らしいです。一気に引き込まれます。
あとは何と言っても昭和のノスタルジーを詰め込んだようなネタですね。
もういろいろありすぎて書ききれませんので、ぜひ見つけてニヤニヤと楽しんでください。
とにもかくにも魅力的なキャラクター、楽しい語り口と読みやすい文章、スリリングで楽しいストーリーと謎めいた構成。
その全てがかみ合って見せる魅惑の物語。
ぜひ読んでみてください!
面白いですよ。